黄昏乙女×アムネジア

レビュー作品:『黄昏乙女×アムネジア』

2008年6月よりスクウェア・エニックス発行の『ガンガンパワード』、『月刊ガンガンJOKER』に掲載されためいびい作の学園ホラー漫画「黄昏乙女×アムネジア」。2012年4月〜6月にはテレビアニメ化もされた。私立誠教学園に存在する怪談を中等部一年の新谷貞一と”旧校舎の美少女幽霊”夕子が”怪異調査部”を設立し、学校の怪談の謎に挑んでいきます。詳細レビューをご確認ください。

レビューしてくれた方

ペンネーム:FT1990Nさん

レビュー作品詳細

・作者:めいびい
・出版社:スクウェア・エニックス/月刊ガンガンJOKER
・発売巻数:1-10巻(完結済)

 

マンガのストーリー展開のサマリー&感想

主人公で中学1年の【新谷貞一】は、ある日学校で迷子になり、普段人が来ない旧校舎中へ迷い込み、【庚夕子】と名乗る女の子の幽霊に出会います。

黄昏乙女×アムネジア
普通の人は【夕子】は見えず、声を聴いたり触れることもできないので、【夕子】は60年前に死んで以来、ずっと一人きりで過ごしていたようです。なので【夕子】は【貞一】と触れ合えるのがうれしく、【夕子】が【貞一】にいろいろちょっかいを出す形で二人は親しくなっていきます。

【夕子】と【貞一】は空いていた古い教室を勝手に使って「怪異調査部」というクラブを立ち上げ、学校の中で起こる様々な怪現象を解決していきます。

実は【夕子】の記憶と人格の一部は分離して【影夕子】という別の幽霊を形成しており、【夕子】の見た目は普通の人間と変わりないのに対して、【影夕子】はバケモノじみた恐ろしい見た目をしています。【貞一】以外の人物にも【夕子】と【影夕子】は見える場合があり、そのとき見える【夕子】の姿は見る者の心理状態によって変化します。

怪異調査部には様々な怪異の相談が持ち込まれますが、いずれも実は人間の仕業だったり、実は【夕子】の仕業だったりで、【貞一】の通う学校には【夕子】以外の怪異は実在しないようです。

【夕子】には疫病を鎮めるために生贄にされて殺されたという重い過去があります。物語のはじまりでは【夕子】はこの記憶を失っており、単に天真爛漫な少女という感じですが、物語終盤で【夕子】はその記憶とその時の負の感情を思い出し、【貞一】とともにその過去を受け入れることに成功します。

【夕子】と【貞一】には別れが訪れそうになる場面が何度かありますが、結局物語の最後まで二人は相思相愛で一緒に過ごしています。

【夕子】は出会った当初から【貞一】に特別な感情を抱いており、【貞一】の方でもまんざらでもない感じです。【夕子】には精神的に不安定になって【貞一】を階段から突き落とした上に【貞一】に関する記憶を一時的に失うとかいうヤンデレ要素もあります。

怪異の描写には人間の負の部分や社会の不条理、【夕子】が生贄にされた経緯など、深刻な要素も含まれますが、普段の【夕子】がラブコメのヒロインそのものなので、物語全体としてはそれほど暗い雰囲気ではありません。基本的に呪いや祟りは人間の心が生み出すもので実在しないという設定になっているので、そんなに怖い感じもしません。ヒロインが幽霊であるという点を除けば、この物語は怪談というよりラブコメのパターンをなぞっているように思えます。

 

このマンガのおすすめポイント

【夕子】の見た目は白い肌、切れ長の目、すらりと高い背、黒髪ロングの姫カットという、ヤンデレ系のラブコメヒロインの王道的スタイルです。
性格も主人公の貞一ラブで一貫しています。
青年誌のお約束のサービスショットも盛りだくさんです。

 

このマンガの気になる点

無し