レビュー作品:『武田信玄』

『三国志』が有名な横山光輝が新田次郎の名作『武田信玄』を描いた作品。戦国時代、無敵の智将といわれた甲斐の虎【武田信玄】の活躍を描いた戦国絵巻!単行本の発売は1987年7月と相当に古いが、歴史ものである為、古さは感じない。。ぜひレビューをご確認下さい。

レビューしてくれた方

ペンネーム:かんべえさん

レビュー作品詳細

・作者:新田 次郎(原作)、横山 光輝
・出版社:講談社/漫画文庫
・発売巻数:1−10巻 <完結済>

マンガのストーリー展開のサマリー&感想

新田次郎の小説を原作に鉄人28号の横山光輝が筆を取った作品です。
横山光輝の歴史ものというと長大な大河漫画、「三国志」が有名ですが、こちらは武田信玄をモチーフにした漫画で「三国志」のようにネットの掲示板や広告の素材になる程の知名度はありません。武田晴信(後の武田信玄)が父信虎に疎まれているという頃から始まり、三河の侵攻後に信玄本人が亡くなるまでを描いた、いわば伝記物のようなスタイルの作品です。

巻数も一桁で三国志よりはスケールが小さく、登場人物も少ないですが、横山光輝らしい脚色やどことなく愛着のある人物描写で、漫画としての魅力は決して劣るとは言えません。

ただ、人物描写は我々がイメージするものと違う描写もあります。
例えば山本勘助などは、何となくやせ型の隻眼、あるいは大河ドラマの内田聖陽のような二枚目というイメージを持たれる方も多いですが、作中の山本勘助は太っていて下がり眉、何となくオ〇クっぽい人物に描かれています。軍師と言えば戦術オタクという側面もあるので間違ってはいないと思いますが、個人的にはショックでした。

それと横山光輝特有の顔がみんなそっくりという特徴はこの作品でも健在で、できれば予備知識を持った上で読むことをお勧めします。初めて読んだときは、まともな知識がなかったため混乱する場面もありました。

あと、この作品とは異なりますが、スピンオフ的な立ち位置の「武田勝頼」という作品もありますので、ぜひ合わせて読んでいただくことをお勧めします。武田信玄の物語の厚みが増すものと確信しています。

このマンガのおすすめポイント

横山光輝の三国志のノリで話が進んでいくので、そちらが好きな方にはお勧めです。
また、史実を知った状態で読むと、より作品にのめり込むことが出来、一度知識なしで読み、史実を学んだうえで再度読むことによって二度も三度も楽しめる作品ではないでしょうか。
意外な人物が意外な活躍をしたりするので、そのあたりも魅力だと思います。

このマンガの気になる点

登場人物の顔が似ているので、人物把握に努める必要があります。

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