かつて神だった獣たちへ表紙

レビュー作品:『かつて神だった獣たちへ』

2014年から別冊マガジンで連載中の「黄昏乙女×アムネジア」の作者めいびいが描く、ダークファンタジー『かつて神だった獣たちへ』。かつては神と称えられた異形の兵士“擬神兵”を殺すために旅を続けている“獣狩り”の【ハンク】。そして擬神兵の父を【ハンク】に殺された少女【シャール】。父が殺された意味を知るため、シャールは、ハンクと共に旅する。・・・詳細レビューをご確認ください。

レビューしてくれた方

ペンネーム:くろけっと さん

レビュー作品詳細

・作者:めいびい
・出版社: 講談社/別冊マガジン
・発売巻数:1−8巻 (未完結)

マンガのストーリー展開のサマリー&感想

戦争の為に作り出された 元「人だった」神の獣【擬神兵
戦争が終わり、ただの異形となり果てた彼らを狩るのは謎の男【ハンク
そして彼に同行するのは 擬神兵である父親をハンクに狩られた少女【シャール
かつて神だった獣たちへ1
英雄とよばれ、祖国を救うために人を捨てた強き擬神兵達の心の葛藤と獣に堕ちるしかなかった悲哀。屈強な人間こそが持つ人の弱さと心情。

戦場という居場所と生きる場所と人の姿を無くした疑神兵達は、あるものは人を救うためには命を奪うことしかないと盲信し、弱いものを殺め続け、あるものは体を削り、爆破されながらも戦場で夢見た場所を目指し、あるものは既にいない「敵」の襲来を恐れ、自分の城を築きあげる。

少女【シャール】を中心に繰り広げられるのは、彼らの元隊長【ウェアウルフのハンク】と袂を別った擬神兵達のはげしい戦い。

復讐の為に銃を携えて【ハンク】の前に現れた【シャール】の擬神兵達との交わりの中で生まれる変化。

結局は人であったものに引き金を引けない、まだまだ子供である彼女の優しさ、純粋さとかつての部下を葬り、荒む日々をシャールに救われつつある【ハンク】。二人の心の交流が、哀愁漂う凄惨な物語に暖かさを添えています。

そしてそれすら脅かすのは元擬神兵部隊副隊長【ケイン・マッドハウス
彼の容赦ない銃弾に倒れる【シャール】。【ケイン】の「グレイプニルを引きちぎれ!」の言葉で変貌する【ハンク】

この物語は彼らを導いた隊長として 擬神兵を作り出した【彼女】の代わりに呪われた過去を精算し続ける【ハンク】の復讐と清算の物語。

このマンガのおすすめポイント

・繊細なタッチの絵柄。
復讐と清算がテーマの漫画で、血生臭い戦場とバトル描写だらけの物語でありながら、その絵柄は一言で言うと「繊細」。黒を基調にする事で、物語すべてにまとわりつく物憂げな印象を画面から感じ取れます。なおかつどこか華やかで荒々しく 物語と絵柄が見事にマッチしています。

・擬神兵達の心の描写。
単なる「闇堕ち」ではなく、選ぶしかなかった、ずっと前に既に壊れていた等、
読んでいてビリビリとリアルさを感じ取ることが出来ます。

このマンガの気になる点

はっきり言って、この物語に萌えは全く期待できません。
ただしシャールは滅茶苦茶可愛い。萌えを目的で見る人はいないとは思いますが参考までに。

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