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~家族とともに歩んだ名作『愛をあげよう』の軌跡~


愛をあげよう

愛をあげようカラーページ
(C) ともち


「愛をあげよう」で熱狂的なファンも多いともち先生。ご自身のサイトに育児系の漫画をアップしたりもしています。今回漫画に特化したクラウドファンディングサービス「FUNDIY」で代表作でもある「愛をあげよう」の続きを発行する運びとなった先生に、インタビューしました。

漫画家になった経緯・・・

–デビューされた経緯を教えてください。
絵が好きで高校時代は同人誌に執筆していました。大学生になって漫画研究部に入部したのですが、そこに男性の先輩がいて、丁度出版社回りをするというのでついでについて行ったところその先輩ではなく自分のデビューが決まりました。 そのとき持って行ったのは漫研で描いていたサイズも枚数も規定外の作品でしたが、その後新たに描いて持って行った『海ちゃんはLLサイズ』がそのまま掲載になりました。多分当時はまだ少年誌や青年誌で漫画を描いている若い女性が少なかったというのもあって、デビューさせてくれたのかなと思ったりしていました(笑)。当時は「女子大生」という言葉がブームでもありましたし。そのため、私自身はほとんどアシスタント経験が無い状態で、漫画家になってしまいました(笑)

再デビュー

–先生はちばてつや賞も受賞されたと記憶しています。
はい。そんなふうにいきなりのデビューでもあったので、逆に次作がなかなか難しくって、ボツが続いてしまいました。1988年、講談社『モーニング』の第18回ちばてつや賞に『3年目のさよなら』で入選したのを機に雑誌を移り、ペンネームもこの時から「ともち」を使い、再デビューすることになりました。 そのまま同誌上で『3年目のさよなら』が掲載された後、『ときめき新婚マニュアルシリーズ』として続編を描きました。これらの作品は、前出の『海ちゃんはLLサイズ』を含め、短編集『ときめき新婚マニュアル』に収録されておりますので、今後電子化される予定です。

奇跡的な繋がりが、繋がりを呼んだまんが

–女性誌や少女誌でもご活躍でしたね
活躍という程でもないのですが(笑)少女誌の『mimi』等でも描かせていただきました。 それからまたボツ地獄にはまってしまうのですが、そんな頃高校時代の友人を通してある女性と知り合います。その女性が、しばらくしておつきあいを始めた彼氏というのが、当時スコラ社の「コミックバーガー」の編集さんでした。その彼氏を紹介されたのをきっかけに「コミックバーガー」で描き始め、これが後の『愛をあげよう』(代表作)に繋がっています。(余談ですが、その女性と編集さんは、その後ご結婚されました。) このコミックバーガーからは、私の単行本である「サクラサケ」全2巻、(短編6話を収録) と、「だいすき!」全3巻、「ときめき新婚マニュアル -ともち短編集」そして「愛をあげよう」(全9巻)が出版されました。
愛をあげよう原稿

愛をあげよう原稿
(C)ともち

–代表作の「愛をあげよう」はいくつかの雑誌をまたいでのご執筆でしたよね?
いえ、掲載誌そのものが変わったのではなく、『愛をあげよう』連載中に「コミックバーガー」から「コミックバーズ」に雑誌名が変わりました。おまけに連載中に出版元の(株)スコラが倒産してしまい、バーズ編集部ごと(株)ソニーマガジンズに移りました。『愛をあげよう』最終刊である9巻が発売されたすぐ後に、ソニーマガジンズ社が漫画から撤退してしまい、またまた編集部ごと今度は(株)幻冬舎コミックスに移りました。
愛をあげよう既刊の本

愛をあげよう単行本

漫画が掲載している雑誌は変遷(へんせん)を繰り返しはしたものの、担当さんは変わらずにずっと一緒に仕事をしていたので、そういう意味では気心知れたなかで仕事をしていく事が出来ました。愛をあげようは1995年から2000年までの5年間の連載作品です。その5年間の間には出産もありました。 その時まれた子供が今(2013年現在)高校生になっています。

出産そして育児・・・

—漫画を描きながらのご出産はどのような感じだったのでしょうか?
ちょうど『愛をあげよう』3話目を描いたすぐ後に妊娠が判明しました。私の場合は8ヶ月まで普通に描いて、出産後6ヶ月程して復帰しました。だから普通のOLさんが産休をとるのとそう変わらないですね(笑)。
愛をあげよう原稿

作品から”家族”の思いがあふれる
(C)ともち

私の中では「愛をあげよう」は、自分を含めた家族の成長と一緒に歩んで来たような思い出深い作品であると同時に自分の子供みたいに思える作品です。ストーリーにも私の妊娠の経験が影響しています(笑)。 連載の最後になる2000年には、子供も4、5歳になっていました。また、私の場合はアシスタントさんをお願いしたことがなくって、ベタやトーン貼りも実は姉がやっているので作品ひとつ、ひとつ、コマひとつ、ひとつが子育てや家族の思い出とオーバーラップするんです。

愛をあげようの続きを描く!

—今回漫画に特化したクラウドファンディングサイトのFUNDIYで、新たに「愛をあげよう」の続きを執筆されると聞きました。
はい。連載を終了してから約13年ぶりに主人公達が再び動き出す予定です。
愛をあげようカラーイラスト

愛をあげようカラーイラスト
(C)ともち

ぜひこの機会 に「愛をあげよう」を知って、そして読んで、楽しんでいただければと思います。

ともち先生自画像

ともち先生プロフィール

6月5日生まれ。神奈川県横浜市出身。身長150cm、血液型はO型。
オフォシャルサイト:ともち屋本舗

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