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映画好きで知られる漫画家・巻来功士。
巻来功士が最新の映画を観賞し、心臓がピクピクするほど感動及び興奮、または憤慨?した作品”心ぴく映画”を紹介するのが 『功士の心ぴく映画コラム』です。

連載四回目は『メカニック』『エクスペンダブルズ2』をメガヒットに導いたアクションスター、ジェイソン・ステイサムと、サイモン・ウェスト監督コンビの最新作『WILD CARD/ワイルドカード』。ジョーカー(切り札)が切られた瞬間から息もつかせぬスリリングな展開で、驚愕のクライマックスまでノンストップで突っ走るハイグレード・クライムアクション。話題の最新映画を観た巻来功士の心ぴく度は?

【ストーリー】 凄腕用心棒VSラスベガス最凶マフィア
ラスベガスの裏社会で用心棒を生業とする元エリート兵士のニック(ジェイソン・ステイサム)。ある日、何者かに酷い暴行を受け瀕死の重傷を負った元恋人から、正体を突き止めて復讐してほしいとの依頼が舞い込む。ラスベガスの表も裏社会も熟知しているニックは、すぐさま犯人を見つけ出し、瞬く間に依頼を完遂させる。しかし、犯人の背後には、強大な権力でラスベガスを掌握する凶悪マフィアの存在が…窮地に追い込まれたニックの命を懸けた戦いが今始まる―!

ワイルドカード
第4回「功士の心ぴく(心臓ぴくぴく)映画コラム」は誰が何と言おうと、紛れもないハードボイルド映画の傑作『WILD CARD/ワイルドカード』です! ジェイソン・ステイサム主演、サイモン・ウェスト監督が。とうとう自己ベストの映画を作り上げてしましました。 上映時間90分!まるで、上質の短編ハードボイルド小説を読み終えたような至福の時間を味わえる作品です。

主人公は元軍人で、ラスベガスの用心棒ニック。快楽都市ラスベガスとステイサムの相性が抜群です。普通にマフィアが生活し、コールガールが跋扈してもまったく違和感が無い街。そこで、些細なことからトラブルに巻き込まれる用心棒ニック、まさにアメリカンハードボイルドの定石を踏んだ見事な展開です。 私が苦手な、アクションシーンばかりの映画「トランスポ~」のような漫画的展開はほとんどなく、心に傷を持つ凄腕の主人公が、厄介事に巻き込まれ、自分の将来に悶々としながら、ギャンブルにのめり込み、マフィアと一戦交える様はまさに、男!どうしようもない男のサガそのものを描いて共感必死でした。 私が大好きなノワール(暗黒街映画、ギャング映画)感も、全編を覆っていて、出てくる女性が綺麗でタフでカッコいい、女性にも必見の一本だと思います。
 
なぜ、これまでアクション映画を作り続けてきたステイサム、ウェストコンビが本格的ハードボイルド映画を完成する事が出来たのかと不思議でしたが、脚本家の名前を見て納得しました。名作「明日に向かって撃て」「大統領の陰謀」の脚本家ウィリアム・ゴールドマンの久々の新作だったのです。 だから、というか余談ですが、私が大好きなハードボイルド映画「800万の死にざま」の主人公マット・スカダーが、アルコール依存症という人間臭い弱点を持っていて、それが物語の支柱に成り、より深い人間ドラマを形成していたように、本作のステイサムにも~依存症というものが取り憑き、それに悩むという深い人間性をも描く事に成功していて、私の心(心ぴく)にまで直撃したのだと思います。

そして、まるで天使(?)のように主人公の周りを浮遊するような若者の存在感、それが元でのラストの凄絶でリアルな殺し合い!素晴らしい演出です。何から何まで見事です。上映館は少ないですが、多くの人達に観て貰いたい、近年にないハードボイルド映画の傑作です。
 
私の大好きなステイサム映画「ロックストック~」「バンクジョブ」「アドレナリン1・2」の中でもトップクラスで大好きな映画になりました。いわゆるアクション俳優ステイサムのファンよりも、本格ハードボイルドファン。ノワールファン。女性ファンに観て貰いたい傑作です。この主人公ニックが活躍する続編を絶対見たい!脚本はもちろんウィリアム・ゴールドマンで!そう願った超お薦め作です。是非ご覧ください!!

 『ワイルドカード』の心ぴく度90点です!いや、私的には、もっと高いかもしれません!

出演:ジェイソン・ステイサム、ソフィア・ベルガラ、スタンリー・トゥッチ

監督:サイモン・ウエスト

原作・脚本:ウィリアム・ゴールドマン

アクション監督:コリー・ユン

プロデューサー:スティーヴ・チャスマン

PG12
2014年/アメリカ映画/92分/シネマスコープ/5.1ch/
原題:WILD CARD/配給:クロックワークス 
© 2014 SJ Heat Holdings, LLC All Rights Reserved  

公式サイト wildcard-movie.com

2015年1月31日(土)新宿バルト9 ほか全国ロードショー!

ゾルゲ市蔵-プロフィール画像

【巻来功士]

1958年長崎県佐世保市生まれ。1981年、「少年キング」誌で『ジローハリケーン』でデビュー。 「週刊少年ジャンプ」に発表の舞台を移し、代表作『ゴッドサイダー』を執筆。その後、青年誌を中心に『ザ・グリーンアイズ』『瑠璃子女王の華麗なる日々』『ゴッドサイダーサーガ神魔三国志』など数々の作品を連載。 クラウドファウンディング「FUNDIY」にて『ゴッドサイダー・ニューワールド(新世界)〜 ベルゼバブの憂鬱 〜』の制作 プロジェクトを成功させて現在鋭意執筆中。


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