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映画好きで知られる漫画家・巻来功士。
巻来功士が最新の映画を観賞し、心臓がピクピクするほど感動及び興奮、または憤慨?した作品”心ぴく映画”を紹介するのが 『功士の心ぴく映画コラム』です。

連載第三回目の作品は、「チャーリーとチョコレート工場」、「アリス・イン・ワンダーランド」などファンタジーの傑作を世に送り出し、大ヒットを成し遂げてきたティム・バートン監督の最新作「ビックアイズ」。世界的ヒットメーカーにして不世出のアーティスト、ティム・バートン監督待望の最新作は、アート界を揺るがしたゴースト・ペインターの実話!絵画や造形などアートでも独特の才能を発揮し、唯一無二の世界観でファンを魅了し続けるバートン監督、待望の最新作を観た巻来功士の心ぴく度は?

【ストーリー】
内気で口下手なマーガレット・キーン。彼女の描く悲しげな大きな瞳の子供たちの絵は、1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした。──ただし、夫のウォルターの絵として──
富と名声。両方を手にしたふたり。しかし、マーガレットは真実を公表し闘うと決心する。なぜ彼女は、夫の言いなりになったのか?なぜ彼女は、全てを捨てると決めたのか?アート界を揺るがす大スキャンダルの行方は──?

ビックアイズ

「第3回 功士の心ぴく(心臓ぴくぴく)映画コラム」は、ティム・バートン監督最新作『ビッグ・アイズ』です。
なんと、ティム・バートン映画には珍しい実録物です。 しかし、過去に一本だけある実録物「エド・ウッド」(主演ジョニー・デップ)を成功させている監督だけに、その手腕は確かで、とても楽しめました。 主演の2人、エイミー・アダムスとクリストフ・ヴァルツが見事です。 とくに、夫ウォルター役のクリストフ・ヴァルツ(「イングロリアス・バスターズ」「おとなのけんか」)の演技は相変わらず素晴らしく、登場した瞬間に物語全てをさらってゆくほど。

ストーリーは、50年代~60年代米ポップカルチャーの世界のみならず、全世界で大ブレイクした画家のウォルター・キーン。しかし、その絵全てを描いていたのは、妻のマーガレット・キーンだった。という衝撃の事実を描いたものです。1950年代のアメリカ女性が、レディー・ファーストとうい美辞麗句の元、良い妻、良い母として家庭に縛り付けられていた状況がよくわかる映画にもなっていて、大変興味深く見る事が出来ました。 物語は、そこからの解放を謳っていてとても感動的です。
ただ1つ欲を言わせてもらえば、夫ウォルターにもう少し人間性を与えて欲しかった。 なぜ、饒舌で、魅力的で、ズル賢い、こんな男が生まれてしまったのか?その内面に、もう少し突っ込んだら、法廷シーンの素晴らしい演技が、ただのギャグとしてしか機能しないという残念なことにはならなかったと思うのですが・・。

ティム・バートンの初期~中期の名作「エド・ウッド」は元より「ビートル・ジュース」「シザーハンズ」「バットマン」「バットマン リターンズ」「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」etc.は全て、異端の哀しみというものがテーマになっていました。だから、心に深く残ったのだと思います。しかし、本作はどうかといえば、その部分が多少弱いと感じました。やはり、より深い映画にする為には夫のウォルターの内面描写が必要不可欠だったと思います。そうすれば、現代版「アマデウス」(天才VS凡人を描いた名作)の域に到達する事ができたのではないかと、と勝手に夢想してしまうのですが・・・。 しかし、とても面白い映画には間違いありません。106分間ダレルことなく、楽しめました。女性の方々や絵画に興味がある人、それに面白い映画を見たいと思っている全ての人々にお薦めの映画です。  

「ビッグ・アイズ」の心ぴく度、80です。

監督:ティム・バートン
音楽:ダニー・エルフマン 『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』
美術:リック・ハインリクス『フランケン・ウィニー』、『ダーク・シャドウ』
衣裳:コリーン・アトウッド『アリス・イン・ワンダーランド』、『シザー・ハンズ』
出演:マーガレット:エイミー・アダムス『アメリカン・ハッスル』、『ザ・マスター』 ウォルター:クリフトフ・ヴァルツ『ジャンゴ 繋がれざる者』、『イングロリアス・バスターズ』

オフィシャルサイト:http://bigeyes.gaga.ne.jp

(C) Big Eyes SPV, LLC. All Rights Reserved.

ゾルゲ市蔵-プロフィール画像

【巻来功士]

1958年長崎県佐世保市生まれ。1981年、「少年キング」誌で『ジローハリケーン』でデビュー。 「週刊少年ジャンプ」に発表の舞台を移し、代表作『ゴッドサイダー』を執筆。その後、青年誌を中心に『ザ・グリーンアイズ』『瑠璃子女王の華麗なる日々』『ゴッドサイダーサーガ神魔三国志』など数々の作品を連載。 クラウドファウンディング「FUNDIY」にて『ゴッドサイダー・ニューワールド(新世界)〜 ベルゼバブの憂鬱 〜』の制作 プロジェクトを成功させて現在鋭意執筆中。


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