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「僕のおじいちゃんが変な話する!」で人気のギャグマンガ家が登場!

こちらのインタビューは9月19日に放送された「みっつBAR」という、マンガ家のなかむらみつのり先生がBARのマスターに扮し、漫画家や漫画原作者など漫画関連の豪華ゲストをお迎えして漫画や人生についてグラスを片手に語り合うニコ生番組の中で行なわれたものです。

無料漫画アプリ「マンガボックス」にて『僕のおじいちゃんが変な話する!』を大人気連載中の浦田カズヒロさんをお迎えして、漫画家デビューまでの道のりやデビュー後のお話、創作へのこだわりをたっぷり語っていただいています。では、さっそくどうぞ。


(左)浦田カズヒロ先生、(右)なかむらみつのり

(左)浦田カズヒロ先生、(右)なかむらみつのり先生

なかむらみつのり(以下 マスター):第7回目となる今回のゲストは、漫画家の浦田カズヒロさんです。代表作は「僕のおじいちゃんが変な話する!」。今話題の無料マンガアプリ「マンガボックス」にて大人気連載中です。10月9日には第2巻が発売となる気鋭の漫画家さんです 。本日は漫画家デビューまでの道のりやデビュー後のお話、創作へのこだわりをたっぷりと語って頂きます。果たして今宵はどんな話が飛び出すやら。ということで、本日のゲストは浦田カズヒロさんです。今日はよろしくお願いします。

浦田カズヒロ(以下 浦田):よろしくお願いします。

佐藤秀峰(以下 店員S):アシスタントの佐藤秀峰です。主にカメラの操作や放送の裏方をしております。時々、お話にも参加させていただきますね。

マスター:そして今日はもう一人、遊びにきてくれた方がいます。

吉田貴司(以下 吉田):漫画家の吉田貴司です。たまたま遊びにきたら放送があると聞いたもので、横で見させていただいてます。

マスター:どんどん(司会の技を)盗んでいってよ。では、カンパーイ!

浦田&店員S&吉田:カンパーイ!

マスター:まずは浦田カズヒロさんのプロフィールのご紹介です。秀ちゃん読んでいただけますか?

店員S:はい、浦田カズヒロさんは日本のギャグ漫画家さんです。漫画アプリ「マンガボックス」にて「僕のおじいちゃんが変な話する!」を連載中の漫画家さんです。「マンガボックス」とは、講談社とDeNAが協力してやってるマンガアプリで、今とても話題になっています。浦田さんは、2009年5月第3回ヤングジャンプGAG1グランプリ大賞受賞し、2009年7月「馬男-UMAO-」をヤングジャンプに掲載。10月にも第2弾が掲載され、その後、2010年2月に「それいけ!アナルくん!!」がヤングジャンプに掲載。そして2013年に誕生したマンガボックスの第1号から「僕のおじいちゃんが変な話する!」を連載中となっております。

「僕のおじいちゃんが変な話する!」

「僕のおじいちゃんが変な話する!」

マスター:はい、そんな浦田カズヒロさんです。そして、こちらは「僕のおじいちゃんが変な話する!」の単行本第1巻です。発売はいつ頃でしたでしょうか?

浦田:今年の7月に出ました。

マスター:これが、マンガボックスに掲載されていたものですね。そもそもマンガボックスというのはどういう形式で出されているものなのでしょうか?

浦田:さっきもちょっと説明があったんですけど、講談社とDeNAが組んでやってる漫画アプリです。スマホとかiPadとかで読めるやつですね。何話かまで無料で読めます。

店員S:一応 Wikipedia読みましょうか。
「マンガボックス」(Manga Box)は、DeNAが2013年12月4日から配信しているIOS/Android用雑誌アプリ。アプリ・購読料は無料。 編集長は樹林伸。ウェブコミック誌のアプリ形態を採っている。 毎週水曜日から毎日3~5作品を更新し、1週間で全作品が更新される。 最新話の次の話がグレーアウト表示されているものの一部は「シェアして次号分を先読み」することができる。バックナンバーは基本的に、最新号を含む過去12号分が無料で読める。例外もあるそうですが、過去12号分よりも前の部分については、電子書籍、単行本として販売し、それにより収益を得ることを見込んでいるビジネスモデルだそうです。ダウンロード数は、2013年12月26日に100万、2014年1月7日に200万を突破したということで。

浦田さん:現在はたぶん500万を超えてますね。

マスター:すごいですね。そちらの方で連載されているということで、単行本は次がもうそろそろ出るんですよね?

浦田:2巻が10月9日に出ます。

マスター:すごいじゃないですか。「この2巻がもうすぐ出ますよ(放送は9/19)」ということで。放送をご覧の方で「1巻を買った」っておっしゃってる方もいますね。

浦田:ありがとうございます。1巻も2巻もどんどん買って下さいー。

マスター:(浦田さんのTシャツを指して)このTシャツ、さっき言った2012年にヤングジャンプに掲載された「それいけ!アナルくん!!」ですよね?

浦田:そうです。

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マスター:アナル漫画を描いてたんですね。

浦田:別にアナル漫画専門に描いてたわけじゃないんですけど、これのイメージが強すぎて…。マスターからは「アナル」と呼ばれ、他の友人数人からも未だにアナルと呼ばれています。

マスター:で、僕がアナル先生とお会いしたのは結構前なんですけど、当時、おおひなたごうさんが主催されていた「ギャグ漫画家大喜利バトル」に、2人とも出てたんですよね。

*「ギャグ漫画家大喜利バトル」おおひなたごうの呼びかけのもと集まったギャグ漫画家たちが、観客を前に1対1でトーナメント形式の大喜利バロツを行なうライブイベント。朝倉世界一、うすた京介、喜国雅彦、しりあがり寿、田中圭一、とり・みきなど、出場メンバーには豪華漫画家が名を連ねる。2008年から開催された。

浦田:まあ予選ですけどね。

マスター:アレ?予選だっけ?その時に初めてお会いしてるんですけど、その時からずーっとギャグをやられているんですよね。打ち上げの時に初めて話したんじゃなかったかな?

浦田:そうです、打ち上げでマスターに「面白かった」って言ってもらえて。

マスター:そうそうそう、そこらへんから仲良くさせてもらってたんですけど、それからなかなか時間かかったよね、連載までに。

浦田:ホントにかかりましたね。

マスター:僕と出会った時には一応ヤンジャンでデビューしてましたよね?

浦田:デビューは2009年にしていました。ヤンジャンのGAG1グランプリで大賞を受賞して、それが「馬男 -UMAO-」っていうデビュー作だったんです。ずっとヤンジャンの連載会議にネームを出し続けてて、3ヶ月か4カ月に一回くらい会議があって最初の頃は毎回のように出してたんですけど、まあことごとく落ちて、まあちょこちょこ読み切りは載ってたんですけど、なかなか連載まで行けずに3年くらいたったのかな?担当(編集者)さんと打ち合わせを繰り返してて。

「馬男 -UMAO-」

「馬男 -UMAO-」

店員S:ヤンジャンでデビューされる以前にも投稿や持ち込みはされてたんですか?

浦田:その前にずっと投稿というか、もっと遡っていうと…大学生まで遡っていいですか?大学3.4年生の頃に就活してて、なかなか受からずどうしようと思って。「そういえば俺はマンガを描きたかった!」と。小さい頃に自由帳に描いたりしてたんで。それで最初は週刊少年ジャンプに持ち込みに行ったんですよ。

マスター:おお!いきなり行ったの?ジャンプに?いい~ねえ~!

店員S:ギャグ漫画で持ってたんですか?

浦田:ギャグ漫画で持って行きました。大学の4年生くらいの時に。で、これで上手くいけば就職しなくていいじゃんと思ってたんですよ。

マスター:上手くいけば連載とってね、いわゆるサクセスストーリーですよ。いいじゃないですか。

浦田:と思ってたんですけど、持ってったら案の定、このまんまじゃ駄目だなって自分の実力に気づいて。

マスター:まあ気づくよね、大体そういうもんです。

浦田:で、やっぱ就職はしなきゃいけないと。親もうるさいし。で、また就活を再開したんですけど、その時に暇そうな会社を選んだんです。マンガを描く時間がありそうな会社を選んで。で、ちょうどいいとこがあって、ホント定時くらいで上がれる会社だったんで。

マスター:それはどんな会社だったの?

浦田:一応デザイン関係の。

マスター:ほおお~、でもデザイン会社でそんなにきっちり帰れる所ってあるの?

浦田:なかなかないですよ。だからすごいラッキーだったんですよ。だいたい定時に上がれるんで、そっから夜とか土日に描いてるって感じで。まあたまにはちょっと残業もあったんですけど、基本的に暇でしたね。特に会社入って辞める直前なんかはすごい暇で、仕事がないんですよ。行ってもやることがなくて。

マスター:その会社入ってマンガ描きながらコツコツ投稿してたんだ。

浦田:あいかわらず持ち込みしてたんですけど、ジャンプはやっぱりハードル高そうだなと思って、次にチャンピオンに持ってったんですよ。最初に持ち込んだジャンプでは、あんまりツッコミのないギャグ漫画を持ってったんですよ。そしたら編集者に言われたのは、「読むのは子供だからツッコミがないと笑いのポイントが分からない。だからツッコミを入れなさい」って。

マスター:ギャグの中に必ずツッコミを入れろと。

浦田:それから僕、ちゃんとツッコミを入れるようにしているんですよ。それくらいしか言うことがなかったのかもしれませんけど。その後チャンピオンに行く直前の時期、実はいろんなとこに持って回りました。ガンガンとか、サンデーとか少年系はほとんど回って。で、その中ではガンガンが一番酷かったです。

マスター:ガンガン言われちゃったんだ。

浦田:……。いや、ホントなんかもう相手にしない感じの「こんなんじゃダメだよ」みたいな。「全然面白くない」みたいな。

マスター:それもギャグ漫画?

浦田:ギャグです。で、それと同じ物をチャンピオンに持ってたら「面白い」って言ってくれて、あ、全然違うなと思って。言うことが。

マスター:そうそうそう、出版社によってやっぱりみんな違いますからね。えーそれで?

浦田:そっから1年ちょっとはチャンピオンのお世話になったんですけど、そこでちっちゃい賞を1回貰ったんですよ。

マスター:おお、すごいすごい。

浦田:ホント1万円とか2万円の賞を1回もらっって、でいろいろ担当さんについてやりとりしているうちに、絵がちょっとまだ下手だから何とかした方がいいと言われて。「オススメの漫画専門学校があるぞ」と。

マスター:大丈夫か、なんか胡散臭くなってきたぞ!

浦田:某漫画専門学校があって、実はその担当さんの友達が生徒だったんですよ。

マスター:友達が生徒?

浦田:後々分かったことなんですけど、そのチャンピオンの担当だった人も実は漫画家志望で、ホントは描きたいけどとりあえず就職してチャンピオンの編集さんになったらしいんです。だからその繋がりがあってその学校があったと。

マスター:それを紹介されてたわけだ。…え?それでまさか入ることになるの?

浦田:入りました。

店員S:ええええ…。

マスター:どんな学校なんですか?プロの編集が薦める学校ですから。

浦田:教えるのは…漫画家さん?あんまり…知らない漫画家さんとか、元編集とか元漫画家さんの人かな?

マスター:まあ、でも漫画家さんから直接教えていただけると。

浦田:でも、結局授業は途中から行かなくなっちゃって。

マスター:行かなくなっちゃったんだ、金払ったのに。

浦田:後半はいかなくなっちゃいましたね。仕事は普通に週5でありますし。授業より良かったのは漫画描く仲間ができたっていうのと、後は授業外でネームを見てくれるんですよ。先生たちが。卒業後もネームを見てくれたので、それはすごくタメになりましたね。だから結果的には良かったです。

マスター:良かったのかよ!で、そこの学校で途中で辞めちゃった後に、仕事も辞めちゃうんでしょ?

浦田:仕事を辞めるのはデビューした後なんですよ。仕事始めて4年目くらいにやっとデビューできて、その年末くらいに辞めたんですよ。デビューした後、第2弾も載って、第1弾のその馬男のアンケートがまあまあ良くて、でこれは俺ももう自分でも「イケる」と思ったんですよ。担当も「イケる」って言ってたので。編集長も面白いっていってるって聞いて。

マスター:ありがちだよ、それ。編集長が言ってるとか、誰だれが推してるとか俺、絶対信用しねえぞそんなの!

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浦田:で、てっきり「連載はほぼいけるだろう」と。だから辞めたってこともありますよね、会社を。なのに連載が決まらず、完全ニートですよ。収入ゼロで、ホント半年くらい何にも働いてなくて、でもこれじゃあいかんと。精神的にやっぱり病んでくるんですよ。ネームもうまくいかないし、金も稼いでないし。

マスター:そうだよなあ、あれキツいんだよなあ、メンタルなあ。

浦田:そう、飯だけ食ってホントに何にも生み出してない社会のクズじゃねーかと。

マスター:無駄に顔だけイケメンだしなあ。

浦田:いやいや、で、それを察した担当が、じゃアシスタントやってみる?って話になって、ヤンジャンの当時の担当に紹介してもらったんですよ。 ヤンジャンで「◯王」って漫画描いてたI◯紀◯先生っていう。

マスター:◯王!?マジであの有名な…うわーすごいですね。それでどうだったんですか?

浦田:いやあやっぱり全然…僕はその頃まではずっとアナログで描いてたんですけど。

マスター:アナル?

浦田:アナログです。で、そこが全部デジタルだったんですよ。だからまずコミスタ(コミック描画ソフトの1つ)もいじれなかったし…

マスター:そうか先生はもうデジタルだったんだ。

浦田:ただデザイン会社でPhotoshopは使ってたので、コミスタは先輩とかに教えてもらってやってましたね。

マスター:じゃあそれで教えてもらって、アシスタントを一生懸命やれば逆にお金もらえるんだ。で、先生はどういう人だったんですか?

浦田:いやホントすげーイケメンなんですよ、おじさんなんですけど。50歳くらいなんですけど、ホントに◯王に出てきそうなロン毛で茶髪でみたいな。

マスター:へー。アシスタントは漫画家としての近道になるんですか?

浦田:僕の場合はアナログをまったくやったことがなくて。

マスター:え、アナル?

店員S:もういいよ。

浦田:先生はデジタルで、結局、今は僕は全部デジタルで描いてるんですけど、デジタルのことは全部そこで学べたんで良かったですね。コミスタも全く使えなかったのがだいたい使えるようになって。だからそういう意味では役に立ちましたね。でも未だにアナログでは何にもできないんですよ、僕は。ベタフラも描けなければ…。アナルくんまではアナログで描いてたんですけど、Gぺんなんかも、へたくそすぎて使いづらいなとは思ってたんで。「僕おじ」はオ―ルパソコンです。ヘタクソだからアナログに見えるだけで。結局、そのアシスタント先にも3年以上いて、やっぱり最初は半年1年くらいで辞めようと思ってたし、それまでに連載を決めるつもりで入ったんですけど、3年かかっちゃった。

=>持ち込みに行くと新人担当しかつかない?
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