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10月23日(木)~31日(金)に開催される「第27回東京国際映画祭」にて、 特集上映『庵野秀明の世界』の開催が決定!
映画祭上映に先駆けて庵野監督本人の記者会見が行われました。
司会は笠井信輔氏、フェスティバルナビゲイターは女優の岡本あずささんとハリー杉山さんが担当。
その他、東京国際映画祭ディレクター・ジェネラルの椎名保氏、同事務局長の都島信成氏。
ゲストとして国際交流基金理事長の安藤裕康氏、ニコ動ナビゲイターとしてM.S.SProjectが登壇。

会見終了後には今回映画祭で『庵野秀明の世界』を企画協力したというスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも登壇!
貴重な2ショットでのやりとりがかわされ、今後の日本のアニメの展開の話題にも発展していきました。
MangaStyle編集部による会場の取材から会見の一部を速報レポートします。



▼東京国際映画祭で「式日」の受賞の思い出について
庵野『(授賞式の会場で)もっと嬉しさを出してほしいという司会の要望があってなれないガッツポーズをしましたが、あれは相当無理をしましたね。』

▼登場前に流れた予告篇について
庵野『こういうのは自分でやった方がいいだろうということで、自分で校正編集しました。』

▼今回上映する50本の作品について
庵野『いろんなことやってるなという感想です。普段、自分の作品は見ませんが今回何十年ぶりに見直した作品もあります。』

▼8mm作品について
庵野『これが原点で根っこは変わっていないし、今やっていることはこれの延長だと自分でも思います。』

▼ご自分で貴重な作品だと思うのは
庵野『大学の時の自主製作のウルトラマンは世に出ていないしレアなのでは。
僕一人の力ではなく、グループでやったことがよかったと思う。』

▼マクロスについて
庵野『TVの時は学生だったけど、プロの原画を手伝っていました。
(今回の上映では)自分が担当したところだけを集めて流します。メカとアクションしかないけど。』

▼オネアミスについて
庵野『当時は、仲間と若さだけでやってた気がするので勢いがあっていいのでは。』

▼ナウシカについて
庵野『自分が担当した巨神兵の登場シーンだけ流します。
(ジブリの映画で抜粋の上映はあまりないので貴重なのでは、という質問の途中で)。
ああ…そういえば他にもやってたわ。巨神兵と対峙するシーンです。(※この場で思い出したようです)』
▼火垂るの墓について
庵野『高畑勲さんの手伝いをしていた軍艦の観艦式のシーンを流します。』

▼エヴァンゲリオンについて
庵野『TVシリーズを全編上映大スクリーンはめずらしいのでは。
(制作当時の精神状態は)異常でした。最初はまともなロボットアニメをやってたのにだんだんおかしくなってきました。
(実写パートについて)若かったですね。30じゃないとあんなことはしない。』

▼ラブ&ポップについて
庵野『アニメでできないことを求めた結果、実写になりました。』

▼忘れがたい作品
庵野『エヴァですね。』

▼忘れたい作品
庵野『全部忘れていいのであれば全部忘れたい。監督はいい思い出は残りません。いいところはスタッフがやってくれるので。
ただ今回、自分で見なおしたときに自分で「結構面白い物作ってるじゃん」と思えたことが再発見でした。』

▼期間中の上映会場には足を運ぶか
庵野『トークイベントには顔を出します。』

▼空想の機械達の中の破壊の発明について
庵野『ジブリ美術館でだけ上映した短編のアニメです。フィルムボックスっていう箱の中でやってたもの。
うっかり見てたら見逃がすくらいの大きさです。宮崎さんは意地が悪いので目立たないとこに追いやられていました。
中身は…宮さんがいろいろ言ってきたのでつまらないものになった。僕の最初のコンテの方が面白かったのんですよ?
なのに宮さんがコンテをこっそりなおして…宮さんの企画なので逆らえないじゃないですか、なのでしぶしぶ従いました。

▼庵野作品を初めとした日本アニメの海外進出について
庵野『海外の方にもぜひ見て頂きたいし、日本のアニメを商品として海外に出せるものにしていきたい。
それだけの底力は日本にあると思う。ただ、経済的な理由などでなかなか実現していない。』

▼今後アニメが海外で発展していくためには
庵野『経済的な援助です(即答)。国なんかあてにならないですよ。もっと民間の方へ活力を持っていかないと。』

▼資金的な援助を得ると中身も技術も向上していくものなのか
庵野『可能性があります。アニメは現場が儲からないので儲かるシステムが進んでくれれば。
アニメーターは食えなくて辞める人も多いので、人並みの生活ができるくらいの製作費があれば、技術は生き残れるのでは。』

▼庵野さんにも苦しい時期はあったのか
庵野『最初の給料は45000円で当時の社長からボーナスをつけて5000円もらった。嬉しかったな。』

▼初期の作品の上映に不安はあるか
庵野『アマチュアの時の作品はアマチュアのものなので(プロの商品レベルではないので)、正直さっぴいて見ていただきたい。ただ、人一人の歴史を遡るという視点で見ればそこに原点はあると思います。』

▼アニメという表現の優位性をどう考えるか
庵野『日本のアニメは手で描くことが多いですが、手で描くのには限界があります。そこでどうしても省略した記号的なものになるのですが、その記号的な画面こそがいいと思います。
実写の場合、情報量を消すことは難しいですが、アニメは描かなければ済むので。そこは(情報量のコントロールができることは)アニメでければできない表現だと思います。』

▼海外の方へ特撮作品をおススメするならば
庵野『東映の戦隊物やゴジラがいいのでは。ウルトラマンは観念的で、一人の人間がスイッチを押すと大きくなるというのは
キリスト教文化圏では理解できないのではないでしょうか?アメリカのヒーローは大概等身大だし、そういった意味でも仮面ライダーの最初の8本はおススメです。』

本日はお集まりいただきありがとうございます。
ジブリの鈴木プロデューサーからお話を頂いた時、最初はえーって感じだったのですが、
まあありがたいお話なのでちゃんとやっていこうと思います。』


MangaStyleでは動画によるレポートも後日アップロードいたします。
詳細レポートをお楽しみに!











[主な監督作品 ]
■アニメ■
「トップをねらえ!」(1988年オリジナルビデオアニメ)
「ふしぎの海のナディア」(1990年TVアニメ・総監督)
「新世紀エヴァンゲリオン」(1995年TVアニメ)
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版」(1997年劇場アニメ・総監督)
「彼氏彼女の事情」(1998年TVアニメ)
「空想の機械達の中の破壊の発明」(2002年ジブリ美術館上映短編展示映像)
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(2007年劇場アニメ・総監督)
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(2009年劇場アニメ・総監督)
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012年劇場アニメ・総監督)

■実写■
「ラブ&ポップ」(1998年劇場映画)
「式日」(2000年劇場映画)
「流星課長」(2002年ショートビデオ)
「キューティーハニー」(2004年劇場映画)

『第27回東京国際映画祭』
■開催期間: 10月23日(木)~10月31日(金)
■会場:六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ日本橋(中央区)他
■併設マーケット:TIFFCOM2014(Japan Content Showcase 2014)
■公式サイト: http://www.tiff-jp.net


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