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『甘露に肩想い』『口寄せ蓮治捕物帖』『くままごと』

甘露に肩想い 1巻

甘露に肩想い 1巻

今回の赤鮫が行く!!は「月刊アクション」で『甘露に肩想い』を連載中の黄島点心先生にインタビュー。この漫画はちょっと特殊であまり扱うことの無い題材を漫画にしています。さて、それはなんだと思いますか? 赤鮫が行く!!近藤哲也が黄島点心先生に噛みつきます!

今日はよろしくお願いします。 早速ですが、なぜ人面瘡を題材にしたんでしょうか? 人面瘡と言えば手塚治虫先生の『ブラックジャック』で見た覚えがあるぐらいで、僕が勉強不足なだけかもなんですが、あまり漫画に見たことがないと思うんです。
黄島点心先生(以下 点心)――もともと不思議な物、奇妙な物、不気味な物、オカルトとかホラーとか、そういう方向のものが大好きなので、今回はたまたま「人面瘡」をモチーフにしたアイデアを思いついた、という感じです。 人面瘡の漫画というと、ブラックジャックが有名ですが、ホラー漫画などでは割とありますし、モチーフ自体がそこまで物凄く珍しいものとは自分では思っていません。

ホラー漫画界では人面瘡はポピュラーなんですね。 『ブラックジャック』の人面瘡の話を読んで以来、体にイボ的なものが出来たら「はっ!人面瘡かも」と思ったりしてましたよ(笑)
点心――あれはトラウマになりますよね(笑)  『甘露に想い』の中でも少し紹介していますが、伝承される人面瘡は、大抵、宿主を良く思っていないと言いますか、害をあたえるとか衰弱させるとかする化け物な訳ですが、もしもこの人面瘡が、宿主に逆に好意を抱いている、それどころか恋をしていたら、それは憎まれるよりもっと気持ち悪くて、面白いんじゃないかと思いました。 そして人面瘡ができる場所は「片想い」と「肩、重い」を引っ掛けて、甘露ちゃんの肩に。 発想としてはそういう感じです。

甘露ちゃんと人面瘡との共同生活がはじまって行くわけですね。切り口が斬新だなと思いました。
点心――ありがとうございます。 前作『口寄せ蓮治捕物帖』では主人公のネンジをはじめ、登場人物は皆それぞれに切実な事情をかかえていたり目的があったりして、それが故に毎回事件が起こる訳ですが、今作『甘露に肩想い』では反対に、特にこれといった事情もなく、夢や目的もなく、地元で生きるしかない主人公を描きたいと思いました。 切羽詰まった事情があるというのは当然ハードですが、事情がないからといってハードじゃないわけではないと思うわけです。主人公の甘露は、自分に何も事情がない事がどこかつまらなく、自分はプラスでもマイナスでもなく、ゼロだと感じてきました。 一方、甘露ちゃんに恋をする雨郎はと言うと、キモい見た目のせいで彼は傷つくことが多く、すっかりひねくれています。 そんな雨郎が人面瘡として甘露ちゃんの肩に宿る事で、甘露にも特別な事情ができてしまいました。 もちろん雨郎自身にも。 おかしな共同生活のなかで、甘露と雨郎の意識がどう変化していくのか。 そういう物語を描きたいと思い、励んでおります。 前作『口寄せ蓮治捕物帖』は、その時の自分の力を出し切って描いた作品でしたが、今回の『甘露に肩想い』も『口寄せ蓮治捕物帖』とはまた違う角度で力を出し切ろうという意気込みで取り組んでおります。

肩にできた雨郎が不思議とだんだん可愛く見えてくるんですよ、気持ち悪いけど一途で健気なんですよね(笑)
点心――気持ち悪いけど、かわいそうなキャラですからね、愛着が湧いてくれたら嬉しいです(笑)

=>黄島点心先生のペンネームの由来

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