カテゴリー: イベントレポート

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    1月13日、世界の新人漫画家を発掘する「サイレントマンガオーディション」の授賞式が行われた。新年会も兼ねたこのイベントには『月刊コミックゼノン』の関係者や漫画家などが集い受賞者に大きなエールを贈った。

    「サイレントマンガオーディション」はセリフを一切使わずに、漫画表現における演出力を競うオーディション(コンテスト)だ。2012年の第1回から世界に応募を呼びかけたところ53の国と地域から514編が集まり、第2回のサイレントマンガオーディションでは65の国から609編の応募があった。第3回の募集もすでにスタートしており、前回を上回る数の作品が集まるのではないかと期待が寄せられている。

    このオーディションの注目すべきポイントの1つは、応募した作品だけで判断するのではなく描き手の「総合力」が問われる独自の評価システム。描き手に同賞の受賞歴やサイトでの読者の反応に応じてポイントが付与されるという「クラス制度」を導入しているのだ。

    クラスは3つに分かれている。SNSなどを通じ創作活動を支援する「ライジングクラス」、より上位を目指す応募者たちのリーグである「メジャークラス」。さらに努力賞以上の複数回受賞歴および15ポイント以上を保持する「マスタークラス」だ。マスタークラスでは、プロの漫画家や編集者に意見を仰いだり、メンバー同士でディスカッションしたりすることが可能だという。

    ラス制度についてのスライド。

    クラス制度についてのスライド。

    今回の授賞式では、第1回、第2回のサイレントマンガオーディションで獲得ポイント数が上位10位に入った初代マスタークラスが招かれた。

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    ヴィンセント・ランゲ。

    ヴィンセント・ランゲ

    マスタークラスランキング1位に輝いたドイツのヴィンセント・ランゲは、第1回で『別れと始まり(邦題)』が準グランプリ賞、第2回に『バスの時間(邦題)』が準グランプリ賞を獲得。壇上挨拶では「サイレントマンガオーディションに関わる全ての人に感謝を申し上げたいです。参加している仲間達の素晴らしい漫画にも尊敬と愛を」とコメントした。

    北条司さん。

    北条司

    審査委員からの挨拶で北条司は「僕が初めてこうした授賞式に参加したのは30年以上前で、その頃は海外を相手に日本の漫画を広げられるなんて夢にも思わなかったです。今や海外の方が日本の漫画のセオリーで漫画を描いている。これが30年後になったらどうなっているのか、夢があります」と未来への胸の高鳴りを見せた。

    次原隆二さん。

    次原隆二

    「審査会に参加して、日本の漫画がこうして世界に轟いているのが信じられない気持ちです。漫画は世界の共通語だとみなさんから教えてもらった気がします。受賞者のみなさんにはさらに色んなテーマに挑戦して欲しいです」と同じく審査委員を務めた、『よろしくメカドック』などで知られる次原隆二。

    原哲夫さん。

    原哲夫

    原哲夫の挨拶では「海外のみなさんは絵が上手くて若いし、これからどんな作品を描いて輝いていくのか楽しみにしています。ただ、僕は(『北斗の拳』で)“ひでぶっ”とか“あべし!”で食べてきたからサイレントマンガに反対です」とコメントし、この日一番の笑いを誘った。

    堀江信彦社長。

    堀江信彦社長

    さらに堀江信彦社長による締めの挨拶では「漫画文化を世界に発信し続けていくため、世界の読み手に対し、作り手と送り手が一体となって素晴らしいコンテンツを広げられれば」と、よりグローバルな展開を視野に入れた発言も。

    会場には(おそらく新年会に招かれた人が連れてきたであろう)漫画家を目指す海外の人も見かけた。話しかけてみると「まだプロじゃないけど漫画家になるべく絵の練習を頑張っている。今日来てみて、もっとやらなくちゃと思った」と、にこやかな表情。サイレントマンガオーディションの名が世界に広く知られれば、驚くような才能を目の当たりにする日が来るかもしれない。今後もどのような作品が応募されるのが期待しながら見守りたい。

    [取材・構成=川俣綾加(マンガナイト)]

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    数年前「中学生に見える28歳」として話題になった中国人漫画家・夏達(シャア タア)先生が来日。「ウルトラジャンプ」で現在連載中の『長歌行』の最新刊5刊と6刊の同時発売を記念したトークイベントが行われた。

    ▼日本でのファンイベントは4年半ぶり

    1月24日(土)、とらのあな秋葉原店C 4階のイベントフロアにて、『長歌行』著者、夏達(シャア タア)先生のトークイベントが開催された。

    夏達先生は、数年前にネット上で「中学生に見える28歳」「美しすぎる漫画家」として話題になったことでも知られる中国の漫画家。

    高校時代より漫画を描き始め、短編『成長』でデビュー。大学進学とともに北京市でプロ漫画家としての活動を行い、数誌で作品を発表。その後2007年より中国の漫画誌に掲載された『子不語』で第5回金龍賞最優秀少女漫画賞を受賞し、2009年には同作品の日本版である『誰も知らない 〜子不語〜』が「ウルトラジャンプ」にて連載開始。同誌で2011年より『長歌行』日本版の連載が開始した。

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    夏達先生は現在、中国杭州市に在住し活動を行っている。今回の来日は、『長歌行』日本版の最新刊5刊と6刊の同時発売を記念したものだ。2010年5月のサイン会以来、約4年半ぶりの日本のファンイベント開催となった。

    ▼会場には夏達先生の来日を待ちに待ったファンが詰めかけた

    開場の時間になると、部屋に並べられた約50席ほどのイスは夏達先生をひと目見ようと集まったファンで埋め尽くされた。

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    今回、2刊同時発売となった漫画『長歌行』は、7世紀初頭の中国「唐」の時代を舞台にした歴史スペクタクルロマン。父を殺された姫・李長歌が、復讐のために奔走するストーリーだ。繊細で美しい画風と先の読めないドラマチックな展開、丁寧な歴史描写などが作品の魅力となっている。

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    開場間もなくすると、夏達先生が壇上に登場。「美しすぎる漫画家」として数年前にネットで話題となった美貌はそのままだ。腰のあたりまで長く伸ばしたまっすぐな黒髪と白いブラウス、膝下まで丈のあるワンピースがよりいっそう少女らしさをひきたてている。

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    司会進行を務めるのは、現在配信中のアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」で月野うさぎの弟・月野進悟役で出演している、声優の劉セイラ氏。「和気あいあいとした楽しいイベントにしたいと思います」という劉氏のあいさつの後、トークセッションは和やかな雰囲気でスタートした。

    ▼「漫画家になったら女性が主人公の歴史物を描きたいと思っていた」

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    最初のテーマは、『長歌行』誕生の背景について。

    夏達先生は幼い頃から歴史小説が好きでよく読んでいたが、あるとき、そうした物語や歴史書に登場する女性は、「誰かの妻」「誰かの娘」などと呼ばれ、名前が歴史に残らないことに気づいたという。これを受け「いつか自分が漫画家になったら女性が主役の歴史物を描いてみたい」と感じ、その思いがこの作品につながっているのだと語ってくれた。

    また、漫画家になったきっかけを問われると、小学生の頃は内向的な性格だったことや、漫画を読むことで漫画の中の登場人物と友達になり楽しんでいたこと、いつしか自分も漫画を描くようになり、今度はそうした世界を自分自身が創りあげていく楽しさに虜になっていったことなどを振り返り、「そんな風にみなさんが世界に入り込めるような作品を作りたい」と、想いを語った。

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    中国では日本と同様、紙媒体よりもインターネットでの作品公開が増えてきているという。それらはカラーで描かれる上、更新の頻度も高い。そうした中、夏達先生は、自身の執筆を昔ながらの紙とペンで行っていることを明かした。「最近ようやくパソコンでトーンを貼ることを学びました」とはにかみ、「描くスピードが遅いのでお待たせしてすみません」という謙虚な一面を見せた。

    ▼40分に渡るトークセッションは終始なごやかムード

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    「日本のファンが何を感じ、疑問に思っているのか」を夏達先生自身知りたいということで、あらかじめ参加者にアンケートをとって質問を集め、それに夏達先生が答える形のトークセッションとなった。会場は終始和やかな雰囲気で、参加者からの質問に笑いが起きるシーンもあった。以下にその一部を抜粋する。

    Q. 実在の人物を描くときに苦労する点は?

    歴史書には「この人は〜した」というような、人物の「行為」の部分についての記録しかなく、「感情」や「思考」は想像するしかない点。解釈が人によって違うので、あまりアレンジを加えすぎないよう慎重にしています。

    Q. 毎回物語を描くのにどのくらい時間をかけているのですか?

    一回の連載は27ページですが、作画に費やす日数は10日間ほど。ほとんどの時間はセリフを考えるのとネームをわる時間。それには15〜20日ほどかかっています。

    Q. 描きやすいキャラ、描きにくいキャラがいたら教えてください。

    老人を描くのが好きです。美しく描く必要がなく、雰囲気と表情を重視できるから。一番苦手なのは男性主人公と女性主人公。美しく描くのに苦労するため。

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    Q. ストーリーを考えるときに決まってしている習慣があれば教えてください。

    中国の伝統芸能で、講談のような、歴史をアレンジした「語り」があるのですが、これを必ず聴きながら描いています。そうでなくても、言葉があるものを流しながら描いていることが多いです。言葉がつまらなければ作品もつまらないものになってしまうため、意識して取り入れています。

    Q. キャラクターの年齢を教えてください。

    長歌はもうすぐ15歳。男性の主人公は20歳です。

    Q. 中国のみで販売されている短編集などは日本で発刊する予定はありますか?

    それらの短編集は昔に描いたものですが、今見返すととても恥ずかしいので、日本で発刊することはないと思います。本国で再版になったのもやめてほしいと止めたくらいなので・・・。

    (会場、笑い)

    他にも、作画についてや物語のキャラクターについてなど全部で約16個の質問に夏達先生が直接回答した。イラスト集を出してほしいというリクエストに対しては、担当編集者が「是非出したいと思っています、みなさんのお力添えがあれば……」と前向きなコメントを寄せた。

    ▼トーク後にはイラスト色紙とサイン本のプレゼントも

    トークセッションの最後に、夏達先生から参加者にひとつだけ逆質問が投げかけられた。それは「中国の歴史を知らずに読んでも楽しめますか?難しいと感じる部分はありますか?」というもの。

    参加者からは「歴史描写もしっかりしていて分かりやすいが、個人がどう悩んだり動いたのかにスポットが当てられているので感情移入しやすく、歴史を知らなくても楽しむことができる」と、好意的な回答が返ってきていた。

    40分間に渡るトークでは、繰り返し「描くのが遅くて申し訳ない」と謙虚な発言を繰り返していた夏達先生だったが、「今回は本当に楽しかった。みなさんにたくさんの励ましと自信をもらいました。これからも頑張ります」と笑顔で締めくくった。

    トークセッション後には、イラスト色紙が抽選で贈呈され、その後、参加者全員にサインとイラスト入りの新刊が直接夏達先生から手渡された。

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    夏達先生によれば、『長歌行』は今後長く続く作品になるという。先の読めないストーリーはさらに深く、広く展開していく。『長歌行』はウルトラジャンプオフィシャルサイトでも一部試し読みも可能。これからの『長歌行』、そして夏達先生に期待は高まるばかりである。

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    [ウルトラジャンプオフィシャルサイト] http://ultra.shueisha.co.jp/artist/19/

     [執筆・撮影 坂口直]

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    2015年1月25日、都内北参道にてコスプレイベント「フェチフェス」の開催情報を聞きつけたMangaStyle編集部。
    エログロ、SM、スプラッター、ファンタジー等様々なフェティズムをベースにしたコス&アートの即売会&パフォーマンスイベントとして話題の「フェチフェス」を体験するべく会場へ向かいました。
    会場になった千駄ヶ谷Pスタジオは多数のフェチファンによって移動も困難な程の混雑。秘密のベールに包まれたイベントの一部をお届けいたします。

    特殊モデル 女体愛好家の七菜乃さん。

    特殊モデル 女体愛好家の七菜乃さん。

    七菜乃さんの新作画像ROMも発売。

    ブースでは七菜乃さんの新作画像ROMも発売。

    口枷屋モイラさんと蒼いマリーさんの2ショット。

    口枷屋モイラさん(右)と三代目葵マリーさん(左)の2ショット。

    口枷屋モイラさんオリジナルグッズ。

    口枷屋モイラさんオリジナルグッズ。

    かわいすぎるヒゲ女装パフォーマー、レディビアードさんも参加。

    かわいすぎるヒゲ女装パフォーマーレディビアードさんも参加。

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    新作DVD「レディビアード・ジャスティス・ファイト」も発売。


    イベントには漫画家の先生方がブースを出展しているのも見かけました。

    漫画家の小本田絵舞さんも参加。

    漫画家の小本田絵舞さんも参加。

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    小本田さんによる貴重な似顔絵コーナーも。

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    漫画家の駕籠真太郎さん。

    一風変わった特殊似顔絵を描いてもらえます。

    一風変わった特殊似顔絵を描いてもらえます。

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    漫画家、たべ・こーじさんのブース。

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    ラウンジ「倒錯の森」でのSMパフォーマンス。

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    タイツフェチ、TOKYO ZENTAI CLUB。

    タイツフェチ、「TOKYO ZENTAI CLUB」。

    会場内では吸引パフォーマンスも見られました。

    会場内では珍しい吸引パフォーマンスも見られました。

    「東京棲んでるガールズ」の皆さんはオリジナルのふんどしを着用。

    「東京棲んでるガールズ」の皆さんはオリジナルのふんどしを着用。

    「空色sweetia」蝶良 寿による美しい人魚のコスプレ。

    「空色sweetia」蝶良寿さんによる美しい人魚のコスプレ。

    SMグッズのエピキュリアンの売り子さん。

    SMグッズのエピキュリアンの売り子さん。

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    「Picoche」のの子さん(左)、丸果尻ゆうこさん(右)。

    ガスマスクフェチの赤根京さん。

    ガスマスクフェチの赤根京さん。

    「すいかとまな板」まな板るかさんとぎゅうなさん。

    「すいかとまな板」ぎゅうなさん(左)と、まな板るかさん(右)。

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    ケモノフェチ、ゆり耳さん(左)と、十狐さん(右)。

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    「MAXTOY」のソフビ。

    ピコピコ氏のオリジナル怪獣ソフビ。


    会場内で開催されました、フェチフェス05 アンダーグラウンドフェチ映像祭では本イベント主催の佐藤★サドさん監督、漫画家氏賀Y太さん原作の「まいちゃんの日常」や、「裸の修道女」、「雨あがりの君」等、マニアックな作品が上映されました。
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    「Afys deadly mask」のゾンビマスク。

    「Afys deadly mask」のゾンビマスク。

    一部をレポートした記事だけでも会場の熱気が伝わったのではないでしょうか?成人向けイベントのため入場には年齢制限がありますが、会場へ足を運べる方は是非一度非日常の世界を体験してみてください。

    ・[フェチフェス]オフィシャルサイト http://www.fetifes.com


    [執筆・撮影 木瀬谷カチエ]

  • 原画展「パーマンとFヒーローたち」_ポスター
    パーマン_カラー原画[1]神奈川県・川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムで、原画展『パーマンとFヒーローたち』が2015年1月29日(木)から6月末まで開催。
    開催初日の内覧会にMangaStyle編集部も取材のために藤子・F・不二雄ミュージアムへ。会場の様子をお届けします。

    藤子・F・不二雄ミュージアムへのシャトルバス。

    藤子・F・不二雄ミュージアムへのシャトルバス。

    乗降ボタンもパーマン使用。

    乗降ボタンもパーマン仕様。

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    ミュージアムの前には長蛇の列が並んでいます。

    「パーマン」は、1966年から学年誌で連載を開始。ヒーローなのに、悩んだり、くじけたり、ドジしたり…ヒーローなのに、悩んだり、くじけたり、ドジしたり…子どもたちにとって、等身大で身近なパーマンは、子どもたちにとって、等身大で身近なパーマンは、翌年のアニメ化ともあいまって、瞬く間に人気者に翌年のアニメ化ともあいまって、瞬く間に人気者になりました。自分だって、ある日いきなりヒーローになるかもしれない… 子どもの頃、そう思った方も多いのではないでしょうか?

    今回の展示では、私たちのヒーロー「パーマン」にスポットを当てるとともに、先生の生み出した等身大で魅力的なFヒーローたちをご紹介します。藤子・F・不二雄先生らしい、人間味あふれるヒーローたちの姿を、どうぞお楽しみください。

    -ごあいさつ文より

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    「パーマンとFヒーローたち」会場へ・・・。

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    第一話「パーマンとうじょう!」の原稿。初出は「週刊少年サンデー」1967年2号。

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    作詞家阿久悠さん原案の「パジャママン」。

    作詞家阿久悠さん原案の「パジャママン」。

    「ひとりぼっちの宇宙戦争」

    「ひとりぼっちの宇宙戦争」

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    「きゃぷてんボン」

    最終回「バード星への道(スーパー星への道)」の原稿も展示。

    最終回「バード星への道」の原稿も展示。

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    藤子・F・不二雄先生の部屋、知の源が感じられます。

    藤子・F・不二雄先生の部屋、知の源が感じられます。


    2/4(水)~ 3/14(土)は『スイーツフェア』も同時開催!ミュージアムならではの、スイートな時間をお楽しみいただけます。

    ブービーのウッキーウッキープレート1,320円 (税込)

    ブービーのウッキーウッキープレート1,320円 (税込)

    ブービーのバナナスムージー_780円(税込)[1]

    ブービーのバナナスムージー780円 (税込)

    1F ミュージアムショップでは、恒例のプレゼントキャンペーンを実施!またスイーツ柄のグッズも新たに登場!

    マグカップ(スイーツ柄)

    マグカップ(スイーツ柄) (920円+税)

    Fキャラオールスターズ大集合 ドラえもん&パーマン危機一髪

    館内Fシアターではミュージアムオリジナル短編映像「Fキャラオールスターズ大集合 ドラえもん&パーマン危機一髪!?」を期間限定アンコール上映!(1/29~3/6 予定 )

    パーマン_ブービー_モニュメント[1]展示室Ⅱでは計89点の原画を展示。また展示室Ⅰでは常設展を開催中。「ドラえもん」をはじめとする様々な作品のカラー原画をご覧いただけます。等身大のヒーロー、パーマンとFヒーローたちに会いにミュージアムへ!


    原画展『パーマンとFヒーローたち』

    開催期間
    2015年1月29日(木)~ 2015年6月末(予定) 
    藤子・F・不二雄ミュージアム 2F 展示室Ⅱ

    [原画展示作品]
    ・パーマン
    「パーマンとうじょう!」「バード星への道」ほか
    ・ドラえもん
    「行け!ノビタマン」「めだちライトで人気者」ほか
    ・中年スーパーマン左江内氏
    ・ミラ・クル・1
    ・パジャママン
    ・ひとりぼっちの宇宙戦争
    ・きゃぷてんボン

    [執筆・撮影 木瀬谷カチエ]

  • 入り口では石川氏の描いたキャラクターがお出迎え

    入り口では石川氏の描いたキャラクターがお出迎え

     2015年1月15~25日、東京・豊島区の西武ギャラリーで「もやしもん×純潔のマリア原画展~石川雅之の世界~」が開催中だ。並んだ原画やイラストは石川雅之氏の2作品『もやしもん』『純潔のマリア』から370点以上。『純潔のマリア』のマリアら、意志が強く元気な女性キャラクターが訪れた人を出迎えてくれた。

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     西武ギャラリーは西武池袋本店の別館2階。近年「マンガの街」として人気の高まっている池袋にある。マンガ売場の充実した書店、リブロが近いことも影響して、マンガの原画展が開催されることも多い。今回の原画展も、『純潔のマリアexhibition』の発売や『純潔のマリア』のアニメ化などにあわせて企画された。

    掲載誌の表紙も一覧に。実は、主人公・沢木の姿はほぼない

    掲載誌の表紙も一覧に。実は、主人公・沢木の姿はほぼない

     『もやしもん』は、菌の姿が見える主人公・沢木直保の農大ライフを通じて、食や農業のあり方をも考えさせる作品。「イブニング」「モーニング・ツー」(いずれも講談社)で連載され、アニメやドラマにもなった人気作だ。今回の原画展では、原画に加えアニメの設定画や作中の登場人物の衣装なども並び、『もやしもん』世界の広がりが体感できるようになっている。

    第1話冒頭のカラー原画。菌と遊ぶ沢木が楽しそう。倉庫内の暗さを示す黒と、菌の黄色の対比が美しい

    第1話冒頭のカラー原画。菌と遊ぶ沢木が楽しそう。倉庫内の暗さを示す黒と、菌の黄色の対比が美しい 

    広い展示スペースに、ゆったりと原画が並ぶ

    広い展示スペースに、ゆったりと原画が並ぶ 

    初公開のボツ原稿。こんなストーリーになる可能性もあった?

    初公開のボツ原稿。こんなストーリーになる可能性もあった?

     原稿はB4サイズ。『もやしもん』はメッセージ性も強いため、単行本を読んでいるときは、どうしてもキャラクターのセリフなどに注目しがち。だが原画展では、多くの原画がゆったりと広い会場に飾られ、ふれないぎりぎりまで近づいて石川氏の描く線や筆遣い、影の付け方などをじっくりみることができた。

    並んだ原画を見て、気がついたのは「主人公のはずの沢木のカラーイラストが少ない」ということ。今回の原画展で目立つのは、沢木の先輩の長谷川やゴスロリキャラの結城蛍(男子)らだ。石川氏の絵の魅力は、迷いのない手描きの線。その線で描かれた女性キャラクターは、細かくデザインされた衣装と相まって生命力にあふれた人物になる。どのキャラクターも意志の強さが見えてくるのだ。

    例えば4巻のカバーを飾る宏岡亜矢。沢木の先輩の友人で、バーテンダーのアルバイトをしているキャラクターだ。カバーでは、女性らしさを強調するマーメイド型のドレスをまといながら、意味ありげな表情と強い目線で、一本芯の通った性格を表している。

    カバーに使ったイラストを実際のカバーとあわせて展示。買い逃した人にとって、限定版のカバーを見られるのはうれしい

    カバーに使ったイラストを実際のカバーとあわせて展示。買い逃した人にとって、限定版のカバーを見られるのはうれしい 

    数々のカラー原画は見ごたえあり。色を重ねて複雑な色合いを出しているところに注目を

    数々のカラー原画は見ごたえあり。色を重ねて複雑な色合いを出しているところに注目を

     細部までこだわった描き込みも、大きな原画を見るときの楽しみだ。特に石川氏は、キャラクターの表情などだけでなく、衣装や背景、主要キャラクター以外の群衆を描くのにも力を入れているように思える。

    例えば酵母を使う食品、ビールを取り上げた回。当初地ビールが苦手だった沢木の先輩・武藤葵が、ラストでは農大内のお祭りを乗っ取り、オクトーバーフェストを開くことになる。武藤が祭りの開催を告げるシーンの背景には、全国から集まったの地ビールメーカーの名前が描かれたトラック、デコレーションされたビールサーバーなどがコマ一杯に詰まっている。セリフだけでなく、コマ全体からもお祭り前のはじけそうな高揚感が伝わってくるのだ。

    思わずビールが飲みたくなる、ビールをテーマした回の原画。細かな群衆の描き込みで、わいわいがやがやの楽しさが伝わってくる

    思わずビールが飲みたくなる、ビールをテーマした回の原画。細かな群衆の描き込みで、わいわいがやがやの楽しさが伝わってくる 

    アニメの設定画は「長谷川のヒールは10センチ以上です」などとっても細かい。石川氏のこだわりが垣間見える

    アニメの設定画は「長谷川のヒールは10センチ以上です」などとっても細かい。石川氏のこだわりが垣間見える 

    ふと上を見上げると菌たちがふわふわ。菌たちはどこにでもいるのだな、と思わされた

    ふと上を見上げると菌たちがふわふわ。菌たちはどこにでもいるのだな、と思わされた 

    原画展では『もやしもん』ワールドの広がりの一端も垣間見ることができる。一般的なマンガ・アニメ作品のように、マグカップや文具、ぬいぐるみなどのグッズ類はもちろんのこと、農大の校旗や農大つなぎ、結城蛍のゴシック&ロリータ衣装まで実物として再現されたものが展示されていた。酒蔵と組んで、酒米から作って醸した日本酒を販売してしまう作品は珍しいだろう。

    もやしもんワールドは広がる。菌のぬいぐるみはリラックスタイム用にほしい!!

    もやしもんワールドは広がる。菌のぬいぐるみはリラックスタイム用にほしい!! 

    造り酒屋・萬屋醸造店と組んで日本酒造りも手がけた『もやしもん』。マンガの世界が現実にはみ出している

    造り酒屋・萬屋醸造店と組んで日本酒造りも手がけた『もやしもん』。マンガの世界が現実にはみ出している 

    一方、アニメが放送中の『純潔のマリア』は「good!アフタヌーン」で連載されたファンタジー作品だ。時代は後に「百年戦争」と呼ばれるイングランドとフランスの戦いが続いていたころ。フランスの村はずれの森に住む魔女・マリアの物語を描く。雑誌に使ったイラストや生原稿に加え、第3巻の限定版に付いていた絵本の原画も並んだ。

    アニメ放送が始まった『純潔のマリア』は台本なども展示

    アニメ放送が始まった『純潔のマリア』は台本なども展示 

    主人公のマリアをはじめ、主要キャラクターの多くは魔女であるため女性。この作品でも『もやしもん』同様、強い意志で突き進む女性キャラクターは健在だ。

    『純潔のマリア』より雑誌を飾ったイラスト。魔力を持つ彼女たちの威力は計り知れない

    『純潔のマリア』より雑誌を飾ったイラスト。魔力を持つ彼女たちの威力は計り知れない 

    グッズ販売も盛況だった模様。こちらでもノートやファイル類以外に、お酒に関する商品が並んでいた。華やかな衣装をまとった女性キャラクターの凜とした姿の版画は人気で、複数買っていく人もいた。

    グッズの販売コーナーには、オリジナルデザインの利き猪口(ちょこ)も

    グッズの販売コーナーには、オリジナルデザインの利き猪口(ちょこ)も 

    版画販売ギャラリーでは、1枚3万~5万円程度の版画を複数枚買っていく人も

    版画販売ギャラリーでは、1枚3万~5万円程度の版画を複数枚買っていく人も 

    東京では西武鉄道の協力でスタンプラリーを開催。決められた箇所の判子を集めると、缶バッジやポストカードがもらえた

    東京では西武鉄道の協力でスタンプラリーを開催。決められた箇所の判子を集めると、缶バッジやポストカードがもらえた 

    原画展は、福岡でも開催される予定。元気をもらえる、オリゼーやマリアたちに会う機会をお見逃しなく。


    ▼展覧会情報

    公式サイト:http://www.moyasimaria.gengaten.com/index.html

     入場料:一般800円、大学生・高校生600円、中学生300円(小学生以下無料)

    [東京会場]

    会期:2015年1月15日(木)~1月25日(日)

    会場:西武ギャラリー西武池袋本店別館2階

    会場時間:午前10時~午後8時 ※入場は閉場の30分前まで

     [福岡会場]

    会期:2015年3月11日(水)~3月24日(火)

    会場:博多阪急7階イベントホール「ミューズ」

    会場時間:午前10時~午後8時 ※入場は閉場の30分前まで

     主催:トラフィックプロモーション

    共催:文化放送/図書印刷/リブロ

    協力:石川雅之/講談社

      [取材・文=bookish(マンガナイト)]

     

  •  「誰がマンガを育てるか」について“批評”と“キュレーション”の切り口から考察するトークイベント「漫画家の登竜門を再考する(2)―誰がマンガを育てるのか?マンガ批評とキュレーション―」が、2014年12月5日に中野区産業振興拠点「ICTCO」(東京都中野区)で開催された。

     登壇者はマンガの文化やキュレーションに精通する3人。マンガキュレーションサイト「マンガHONZ」のライターかつトキワ荘プロジェクトのディレクターである菊池健さん、キュレーション業務も手がけるマンガ関連の企画会社「レインボーバード」代表の山内康裕さん、クールジャパンなどマンガ文化の研究で明治大学の特任講師を務めるレナト・リベラ・ルスカさんだ。

    右から菊池さん、山内さん、レナトさん

    右から菊池さん、山内さん、レナトさん

     スマートフォンの普及や電子書籍の増加、マンガアプリの人気など、マンガの売上を左右するものはここ数年でめまぐるしく変化している。ビジネス面での成功にしても、マンガ家が優れた作品を生み出していく上でも、「マンガを育てる」のは誰になってくるのだろうか。これについて批評とキュレーションという観点から3人が探っていくトークイベントとなった。

    イベントはNPO法人中野コンテンツネットワークが主催するマンガアワードプロジェクト「マンガ・イノベーション・アワード・イン・ナカノ」の一環。昨年7月に開催された「漫画家の登竜門を再考する—新人マンガ賞の意義と新たなプラットフォームの可能性—」に続く、マンガの可能性を検証する全3回のトークの第2回目となる。

    ■マンガのタイトル数が膨大な今は「キュレーション」

     山内さんによると、メディアの特性やテーマに基づいた文脈にのせて作品を選ぶ行為がキュレーションで、そこからさらに作品を時代性と結びつけて論じていくのが批評だという。自身で紹介文を書く『このマンガがすごい!』ではキュレーションを、論評を書いたカルチャーサイト『STUDIO VOICE』では批評を重視し、それぞれ書き方の意識は明確に変えていた。

    「マンガって大衆文化で、ヒットを出しているときはある程度の時事性を反映しているはず。批評は感想文じゃダメで、作品が時代性といかに結びついているかを書かないといけないと思うんです。一方で『このマンガ~』のような選書(キュレーション)では、単に自分がそのときおもしろいと思うものを紹介しようとしています」(山内)

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     そのため批評は書くのに時間がかかり、作品をいいと思っている内に取り上げにくい問題があるとのこと。今現在はマンガの新刊発行部数はバブル期より約1.5倍も増えていてるため、テーマに応じて作品を選ぶキュレーションが世間的に求められており、実際にキュレーションサイトが増加しているのもそれが理由だと分析した。

     菊池さんは『手塚治虫はどこに行く』(著者:夏目房之介)や『テヅカ・イズ・デッド』(著者:伊藤剛)といったマンガ批評家の書籍を引き合いに、批評とはマンガを売るためではなく「そのものがコンテンツとなるおもしろいもの」と位置づけた。対して「マンガHONZ」が行っているキュレーションは「埋もれたマンガを紹介して売る」こと。それも現代においてマンガのタイトル数が多いからだと説明する。

     現在1年間に発売される新刊発行部数は、単行本が約1万作品、復刻本あわせて約1万2000作品。電子書籍も既刊タイトルふくめ年間約2万作品が電子化されている。「おそらくマンガの99パーセントはみなさんの目には触れない世界になってきて」おり、中に埋もれたおもしろい作品を書評でしっかりと紹介して売っていくことが大事になるそうだ。

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    「マンガHONZが書評を書く上で1番狙っているのはPV数ですが、2番目はその書評を通してAmazonなどで何冊売れたかというコンバージョン。レビュアーみんなでそれを月1回見て、一番書評で売ったやつが偉い、といった感じで競いあっています(笑)」(菊池)

     そのためマンガHONZでは、例えば4月頭には「新社会人に向けて紹介するマンガ」という切り口のように、特定の読者の興味を惹くような文脈をつけて記事を紹介していく。「ニコニコ角川祭り」というKADOKAWAグループの電子書籍セールのときは、「セール中に買っておきたいお薦めマンガ60選」という切り口で一挙60冊紹介した結果、その記事からKindleで4000冊売り上げたそうだ。

     両者とも批評・キュレーションの位置づけに違いはあれども、毎年膨大なタイトル数が発売されるマンガ市場においてはキュレーションが求められる傾向にあるという見方だった。

     一方でレナトさんは、マンガが世界で売れるようになるには批評が必要だと主張。海外から見て日本のマンガはまだサブカルチャーの域にあり、それは国内にマンガ批評があまり存在しないからではないかと指摘する。音楽や小説、映画などは批評家たちが討論を繰り返し、評価に値するアーティストや作品を見出していった結果、メインカルチャーへと正当化されていった。日本がマンガを国の代表的コンテンツとして売り出そうとしていることを踏まえ、マンガにも同じような批評的な議論がもっとあった方がいいと説いた。

    ■読者の総意が作品を育てる? 「comico」のコメント機能

     マンガは誰が育てるかという話では、マンガアプリ「comico」のコメント機能について盛り上がった。

     comicoでは2014年、学園コメディマンガ『ReLIFE』(作:夜宵草)が累計300万ダウンロードを記録するなど大ヒットに。8月に同アプリ初となる単行本化を果たした後、1・2巻の累計発行部数も11月時点で40万部を突破した。

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     菊池さんは『ReLIFE』が売れた理由は、comicoのコメント機能が“新しいクチコミ”効果をもたらしているからではないかと推測する。

     comicoは1話ごとに読者がコメントできるシステムだ。コメント1つ1つにも『いいね!』がつけられ、その数が多いほどコメントがトップへ上がってくる。実際は1話につき3000、4000コメントがつき、トップコメントの『いいね!』数も2000、3000を記録しているそうだ。

    「何が起きているかというと、昔ぼくらがジャンプを発売日前とかに買っていち早く読んだら、学校の教室で『お前読んだか?』みたいに友達に話している状況がcomicoでも起きているんです。コメントを書きこむ方もcomicoが新しい仕組みだって自覚があるし、読んでいる方も『いいね!』を押すとコメントが上に来る。そういう盛り上げ力みたいのがドライブして、『ReLIFE』が売れたんじゃないかな」(菊池)

    「そういう意味だと、comicoでは読者がキュレーターになっているんですよ」と山内さん。マンガ家を題材にした作品『バクマン』(原作:大場つぐみ/作画:小畑健)では、インターネットの読者がマンガ家にアドバイスを送ってみんなで作品を作りあげていくエピソードがあった。そのように、comicoではコメント機能というユーザーの総意が作品を育てる力があるのではないかという。

    「一方で別のマンガアプリ『マンガボックス』は、旧来のように編集者がキュレーターの役割をやっていて全然文脈が違いますよね。誰が作品を育てるのかという意味で、読者が育てるのか編集者が育てるのか、どっちに動くのか気になるところですよね」(山内)

    取材・文=黒木貴啓(マンガナイト)

  • WILADHALFpos11

    『WILD HALF』 は1996年3・4合併号から1998年52号まで週刊少年ジャンプ誌上にて連載された浅美裕子原作の漫画作品。

    男子高校生の岩瀬健人と、人の姿に変身する能力を持った飼い犬・サルサがさまざまな事件を解決していく物語です。
    連載終了後も根強い人気を持つ漫画を舞台制作団体はっぴぃはっぴぃどりーみんぐが舞台化。

    『WILDHALF-奇跡の確率』と題され、1月15日から1月18日まで東京の六行会ホールにて計7回の舞台が上演されます。注目のキャストにはサルサ役を八神蓮、タケト役として粕谷雄太、ウルフ役として黒羽麻璃央、阿部祥平役として植田圭輔、田中吉康役として河原田巧也、銀星役として成松慶彦、王牙役として永田浩司、ミレイ役として工藤真由など豪華キャストが配役。

    ゲネプロと呼ばれる本番の前に行う通しリハーサルを観劇に伺ったMangaStyle編集部、舞台の様子をいち早くレポートします。

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    導入はリオ(葉山美侑)の語りから、物語の世界に誘います。

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    サルサ(八神蓮)とタケト(粕谷雄太)のコミカルなやり取り。

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    北原美也(櫻井ゆりの)とミレイ(工藤真由)。

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    岩瀬寿文(村上幸平)、鳥丸カオル(阿部直生)、杉谷毬愛(熊谷知花)。

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    賑やかな雰囲気の学園シーン。

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    転校生の阿部祥平(植田圭輔)が登場し、物語が動き出します。

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    銀星(成松慶彦)とサルサ。

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    タケトのクラスメイトの藤枝絵里(小野瀬みらい)。

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    タケトのクラスメイトの田中吉康(河原田巧也)。

    人間の姿のサルサ。

    人間の姿のサルサ。

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    葛城三月(中村優希)とサルサ。物語前半のクライマックス。

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    そして、物語は後半へ-。

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    王牙(永田浩司)も登場。

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    ウルフ(黒羽麻璃央)とサルサ。再び戦いの幕が切って落とされます。

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    高らかに哄笑するウルフ。

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    激しいバトルシーンが展開。

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    果たして物語はどういった結末を迎えるのか?


    二時間に及ぶ上演が終了。
    ゲネプロを終えたばかりのキャストの皆さんと主催の鈴木茉美さんに一言伺いました。

    八神蓮(サルサ役) 「サルサを演じるにあたっては、タケトとの情や信頼関係などを大事にしました。後は殺陣のシーンが多いので、動き方の部分では犬の動作を意識しました。週刊少年ジャンプで原作漫画を読んだ頃は小学生くらいだったので20年前くらいになるでしょうか。その原作を舞台化で演じられるのは光栄です。観終わった後に動物や身近な人との関係に今以上に情がわくように、色々な事を感じ取って欲しいなと思います。」

    黒羽麻璃央(ウルフ役) 「僕は、物語の中でタカハシ(前田十良)とのエピソードに出てくるような、ウルフが本来持っている無邪気な部分を忘れずに演技で表現する事に気を使いました。この舞台を観て動物と身近に触れ合ったり、飼う様になっていただければ嬉しいです。」

    植田圭輔 (阿部祥平役) 「ゲネプロを終えて、舞台に立ってみて初めて伝わる熱量を感じて新鮮な思いがしました。後は楽しむだけかなと思っています。前半は嫌な役柄なので嫌われようと意識していました、この物語には主人公タケトだけではなく自分の演じる阿部自身の成長物語という側面もありその辺りは意識しながら、楽しみながらやっています。動物と人間の交流の話なので動物を飼った経験がある方は結構ウルッと来るのではないかと思います。情というのは素敵だなという事を届けられたら良いですね。」

    鈴木茉美 「初日を迎えて、ようやくこ此処まで来たなという感じです。原作の浅美裕子先生とは昔からお知り合いという事もあり、原作も好きで読んでいました。凄く優しい世界観で、自分の事ではなく他人の事を考えるという人達で創られた物語というのは今の時代に必要なんじゃないかと思って、その思いを舞台で伝えられたらと思います。」


    「WILD HALF-奇跡の確率-」は1月15日から1月18日まで、東京の六行会ホールにて計7回上演。是非劇場へ足をお運びください。

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    舞台「WILD HALF-奇跡の確率-」

    期間:2015年1月15日(木)~1月18日(日)全7公演
    会場:六行会ホール
    住所:東京都品川区北品川2-32-3
    料金:一般(5800円)、プレミアムかぶりつきシート(7500円)、サルサ・タケトシート(6300円)、ウルフ・タカハシシート(6300円)、学割席(3500円)

    キャスト
    黒羽麻璃央、河原田巧也、成松慶彦、來河侑希、村上幸平、工藤真由、熊谷知花、櫻井ゆりの、上杉奈央、小野瀬みらい、船木政秀、前田十良(子役)


     

     

     

     

     

     

     

     [執筆・撮影 木瀬谷カチエ]

  • CLAMPの美麗な原画を間近で堪能できる!『カードキャプターさくら原画展』

    東京会場は大好評で終了 名古屋は2月、大阪は3月スタート

    会場入り口に大パネルで展示されていたCLAMP描き下しイラスト。衣装も小物も全部穴があくほど眺めて!

    会場入り口に大パネルで展示されていたCLAMP描き下しイラスト。衣装も小物も全部穴があくほど眺めて!

    少女漫画雑誌『なかよし』に1996年から2000年までの間に連載された『カードキャプターさくら』の原画展が、2014年12月27日から2015年1月4日に東京ソラマチ スペース634にて開催された。『なかよし』創刊60周年、そしてCLAMPのデビュー25周年を記念し催されたものだ。

    『カードキャプターさくら』は主人公の木之本桜(きのもとさくら)が、この世に散り散りになってしまったという、魔術師クロウ・リードが作ったクロウカードを集める使命と魔法の力を与えられ、カードを捕獲するカードキャプターとして立ち向かうというお話。

    あらゆるページにおいて美しい作画が読み手を魅了し、毎回がらりと変わるさくらの可愛いバトルコスチューム、1人1人魅力的で愛すべきキャラクター。そして最後には、桜の花の色のようにじんわりと余韻を残す、珠玉の名作だ。

    連載当時は小中学生の間でブームとなり、今でも非常に人気が高い。海外にも多くのファンがおり、東京スカイツリーなどを観光目当てで訪れた外国人がたまたまこの原画展の前を通りかかると「さくらだ!」「何かイベントなの!?」と記念撮影する様子も見られた。

    原画展に並んだのは『なかよし』で使われた扉ページ、コミックのカバーイラスト、ふろくイラストなど。総展示数は100点以上だ。また、メインビジュアルはCLAMPが原画展のために新たに描き下ろしたものだという。

    展示は大きく分けて「日常のさくら」「戦い、成長するさくら」「想い、そして再会」「大道寺家へようこそ」の4エリア構成になっている。

    会場入り口に大パネルで展示されていたCLAMP描き下しイラスト。衣装も小物も全部穴があくほど眺めて!

    いよいよ中へ……

    最初のエリアは「日常のさくら」。『なかよし』に掲載された扉ページやイラスト集のために描きおろされたイラストなどを展示している。

    「日常のさくら」エリアでは学校生活や家での普通の女の子としてのさくらが描かれたイラストを見ることができる。

    「日常のさくら」エリアでは学校生活や家での普通の女の子としてのさくらが描かれたイラストを見ることができる。

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    「戦い、成長するさくら」エリアでは、親友・知世お手製のさまざまなバトルコスチュームに身を包んだ、戦うさくらを存分に堪能できる。すばらしいですわー!

    「戦い、成長するさくら」エリアでは、親友・知世お手製のさまざまなバトルコスチュームに身を包んだ、戦うさくらを存分に堪能できる。すばらしいですわー!

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    「想い、そして再会」エリア。さくら&小狼をメインとしたカップルイラストを集めた。出会いと戦いを経て、成長する前とは違った表情のさくらも。

    「大道寺家へようこそ」では知世のさくらへの愛が伝わるイラストや、アニメ映像、アニメの設定資料集や名シーンを振り返ることができる。

    「大道寺家へようこそ」では知世のさくらへの愛が伝わるイラストや、アニメ映像、アニメの設定資料集や名シーンを振り返ることができる。

    )物販コーナーではCCさくらグッズが盛りだくさん! 財布の紐がヤバイ。

    )物販コーナーではCCさくらグッズが盛りだくさん! 財布の紐がヤバイ。

    PC261646

    わいも買うてやー! と聞こえてきそうなケロちゃんのペン。

    販売予定のさくらの制服とバトルコスチューム。制服はまだ監修中です!

    販売予定のさくらの制服とバトルコスチューム。制服はまだ監修中です!

    原画はどれも見ごたえたっぷり。さくらのバトルコスチュームはもちろん、登場人物が手にしている小物や背景、花びらの一つ一つまでもが美しく華やか。とにもかくも、原画を上下左右さまざまな角度から見て欲しい。

    物語も絵も、途方もなく繊細に描かれているのに、どれも心地よく目に響いてくるのがCLAMPの世界なのだ。

    東京での開催は終了したが、名古屋は2月26日、大阪は3月21日よりスタートとなる。CLAMPファンはこの機会をお見逃しなく!


    [前売券]

    前売券:1,000円(税込)

    限定グッズ付前売券:3,000円(税込)

    [当日券]

    当日券:1,300円(税込)

    限定グッズ付当日券:3,300円(税込)

    限定グッズセット内容:『さくらと“封印解除レリーズ”セット』 複製色紙、クリアファイルバッグ(A4サイズ対応)、チケットホルダー(しおり1枚入り)

    [東京会場]

    会期:2014 年 12 月 27 日(土)- 2015 年 1 月 4 日(日) 東京会場での展示は終了

    会場:東京ソラマチ 5F スペース634(〒131-0045 東京都墨田区押上1−1−2)

    [名古屋会場]

    会期:2015年2月26日(木)- 2015年3月3日(火)〔6日間〕

    会場:名古屋丸栄8F大催事場(〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄三丁目3番1号) 10:00〜19:00(最終日のみ17:30まで) ※最終入場は終了時間の30分前まで

    [大阪会場]

    会期:2015年3月21日(土)- 2015年3月29日(日)〔9日間〕

    会場:大丸心斎橋店 北館14階 イベントホール(〒542-8501 大阪府大阪市中央区心斎橋筋 1-7-1) 10:00-20:00 ※19:30最終入場

    主催:『カードキャプターさくら』原画展実行委員会
    ©CLAMP・ST/講談社

    [取材・構成=川俣綾加(マンガナイト)]

  • 種村先生ときゃんちさんの「女子会」にお邪魔しました

    種村先生ときゃんちさんの「女子会」にお邪魔しました

    11月23日の深夜から24日の朝方にかけて、ロフトプラスワン(東京・新宿)でマンガ家・種村有菜先生のオールナイトイベント「ありなっち深夜の秘密女子会!裏裏・有菜の種(こっそり男子も大歓迎)」が開催されました。MCは、種村先生とプライベートでも仲のいい、アイドルのきゃんちこと喜屋武ちあきさん。2人のお泊まり会をのぞいているようなこのトークイベント。始発が動き出す24日午前5時まで開催された濃密なイベントの様子をちょっぴりお見せします!

    「当日券発売なし」という人気イベントで、開演1時間前から列が

    「当日券発売なし」という人気イベントで、開演1時間前から列が

    初のオールナイトイベントということでファンの期待も高いのか、会場は満員。参加者の9割は女性でしたが、「こっそり男子も大歓迎」ということで男性の姿も。

    女性の種村先生ファンは20代が中心。「ロフトプラスワンに初めて来た」という人も

    女性の種村先生ファンは20代が中心。「ロフトプラスワンに初めて来た」という人も

    イベントでは種村先生がオリジナルのメニューを考案。『猫と私の金曜日」(集英社)の猫太が好きなカツカレーなど、キャラクターにちなんだ食事やドリンクメニューが用意されました。来場者にも大好評で一部メニューは開演前にオーダーストップになってしまうほど。

    作品にちなんだ種村先生考案メニュー。深夜にも関わらずどんどん注文が入りました

    作品にちなんだ種村先生考案メニュー。深夜にも関わらずどんどん注文が入りました

    こちらは「31☆アイドリーム」の千影をイメージした「千影のクリームソーダ」

    こちらは「31☆アイドリーム」の千影をイメージした「千影のクリームソーダ」

    「神風怪盗ジャンヌ」に登場するキャラクターの好物であるホットケーキも

    「神風怪盗ジャンヌ」に登場するキャラクターの好物であるホットケーキも

    パンケーキには「当たり」が混ざっており、当たった人は種村先生直々に、チョコペンでイラストを描いてもらえました。もったいなくて食べられない!

    パンケーキには「当たり」が混ざっており、当たった人は種村先生直々に、チョコペンでイラストを描いてもらえました。もったいなくて食べられない!

    「本業オタク、グラビアアイドルもやっています」というMCのきゃんちさんと一緒に「ありなっちー!」と呼ぶと、いよいよ種村先生が登場。「夜の女子会」というコンセプトにちなんで2人の服装はジェラート・ピケのもこもこルームウェア――会場もテンションが上がります。

    「本業オタク、グラビアアイドルもやっています」というMCのきゃんちさんと一緒に「ありなっちー!」と呼ぶと、いよいよ種村先生が登場。「夜の女子会」というコンセプトにちなんで2人の服装はジェラート・ピケのもこもこルームウェア――会場もテンションが上がります。

    種村先生の「一晩中一緒にいましょうね」の言葉で、乾杯。普段から一緒に食事や旅行にいったりしているという種村先生ときゃんちさん。ぽんぽん飛び出る話はまさに「女子会」そのものでした。「もてない」という悩みから、「理想の男性のタイプは?」、「どうすればいい人に出会えるの?」、「男性のどんな姿にときめく?」などなど。話題は尽きません。

    種村先生もきゃんちさんも「恋愛がうまくいかない」という悩みをお持ちのよう。聞いているほうは「なぜ?」と思いますが、「理想の男の姿が、自分の中に“男の部分”としてあるから、かなわないんだよね」という2人の意見で納得してしまいました。 ちなみに種村先生がときめく「男性の気づかい」は「喫煙者の男性が、タバコを吸わない女性と一緒に食事に行って、さりげなく『禁煙席で』といえること」とのこと。男性の皆様、できますでしょうか?

    「ありなっちは一緒にいて、すごく気を使ってくれる人」というきゃんちさんに対し、種村先生は「(一緒にいる)女の子がかわいくいられるようにしてあげたい」とのこと。マンガを通じて女の子に夢を与え続けている種村先生の根っこは、こんなサービス精神にあるのかもしれません。

    種村先生といえば『満月をさがして』『猫と私の金曜日』など数々の作品で、女子なら思わずキュンとしてしまう憧れの男の子を描かれていますが、恋愛の百戦錬磨というわけではないようです。『猫金』のように乙女回路が刺激される作品も「真っ赤になりながら描いている」とのこと。そしてなんと種村先生からは「既婚男性や女性とは話せるのに、フリーの男性とは話せない」という発言も。敬語がなかなかはずせないという意見にうなずく参加者も多く、会場の一体感がますます増していきました。

    2015年秋まで仕事が決まっていて新しい仕事も一部は断っているという種村先生。「忙しすぎて(恋愛は)ダメなのかも」と悩みもぽつり。「働く女性」としての姿も垣間見えました。

    パジャマパーティーが盛り上がってきたところで、種村先生のお仕事を拝見することに。

    種村先生の貴重な作画シーン

    種村先生の貴重な作画シーン

    先生のアシスタントですらなかなかみることのできない下書きからペン入れまでの作業を目の前で見せてもらいました。迷いのない、スピーディーな線で下書きをして、墨汁でペン入れ。種村先生が猫太くんを書いていることがわかると、ちあきさんはいかに猫太がかっこいいかを熱弁。熱が入りすぎて、立ち上がったり机をたたいたりしてしまったちあきさんに「ペン入れの時どんどんしない」と種村先生からツッコミが入る一幕も。

    かっこいい猫太くんが完成しました

    かっこいい猫太くんが完成しました

    イベントの後半では、種村先生ときゃんちさんの音楽ライブも。「アニメが好き」という2人で、『マクロスフロンティア』の挿入歌「星間飛行」を歌ったあとは種村先生の独唱会へ。『神風怪盗ジャンヌ』のキャラクター、日下部まろんをイメージした「薔薇色ロマンス」などを披露してくれました。

    質問タイムでは、仕事の仕方から美容方法まで女子ならではの色々な質問が飛び出しました。「新しく挑戦したいことは?」という質問には「男の子が主役の少年マンガを描いてみたい。中身がオスだから少年も描けると思う」と意外ながら期待せずにはいられない返答も。いつか実現して欲しいものです。

    当日種村先生がかいたイラストもプレゼントに

    当日種村先生がかいたイラストもプレゼントに

    「猫金」の貴重な下絵などもプレゼントのひとつ。

    「猫金」の貴重な下絵などもプレゼントのひとつ。

    プレゼント大会で種村先生のサイン入りグッズなどをゲットした2人。おめでとうございます〜!

    プレゼント大会で種村先生のサイン入りグッズなどをゲットした2人。おめでとうございます〜!

    ステージ近くで観覧していた3人。種村先生やきゃんちさんのグッズをゲットしたようです

    ステージ近くで観覧していた3人。種村先生やきゃんちさんのグッズをゲットしたようです

    恋バナからお仕事の話まで、ファンなら気になる先生のあんなお話やこんなお話が聞けたこのイベント。豊富なオリジナルメニューやたくさんのプレゼントなど、種村先生ときゃんちさんの「これでもか!」というファンへの心遣いが感じられ、眠い目をこすりつつも、参加者はファン度が高まったではないでしょうか?ファンなら絶対に見逃せないこのイベント、次回開催はぜひ足を運んでみてください!

    [取材・文=bookish(マンガナイト)]


    ▼関連リンク

    種村有菜オフィシャルサイト
    http://tanemuraarina.com/

    種村有菜秘密のお楽しみ会『メリメリ☆クリスマス』
    昼の部:http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/28196
    夜の部:http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/28197
    喜屋武ちあきオフィシャルブログ
    http://ameblo.jp/kyan-chi/
    喜屋武ちあきさんが出演する舞台「ヴァンパイア 騎士 ( ナイト ) 」
    http://www.nelke.co.jp/stage/vn/

  • 4C9A0077

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    2014年11月16日。兵庫県宝塚市にある宝塚市立手塚治虫記念館にて”開館20周年記念・浦沢直樹×手塚眞「手塚治虫 天才の息子たち」”と題されたトークショーが開催。

    ヴィジュアリストであり宝塚市立手塚治虫記念館名誉館長でもある手塚治虫の長男・手塚眞さん、手塚作品を自らの作品の育ての親として尊敬しているという漫画家・浦沢直樹さんのお二人による記念すべき対談が行われました。

    「手塚治虫は自分の中央にいる存在」と語る二人が、手塚治虫のマンガ・アニメの魅力、そしてそれらを元に構成される自らの作品について語られたトークショー。

    会場になった宝塚ホテル宝寿の間には開始時間と共にT-REXの「20世紀少年」のBGMが流れ出し楽曲に乗せて二人の”息子達”が登場。注目の対談が始まりました。


    “20th Century Boy”

    手塚:
     浦沢さんとは度々お話はしているんですが、こうやって人前で話すのは実は初めてですね。今日は登場から賑やかな曲がかかっていましたがあの曲のご説明をお願いできますか?

    浦沢: あれはT-REXというバンドが1972年くらいに発売して大ヒットした「20th Century Boy」という曲です。

    手塚:  “20世紀少年”ですね

    浦沢: あの曲は東京で来日中に東芝のスタジオでレコーディングされたんです。僕は中学生の時にお昼の校内放送でこの曲をかけた事があるんです。

    当時の構内放送ではクラッシックとかムード音楽のような曲ばかりが流れていたので、ロックのレコードをかける前は「この曲をかけたら学校中がひっくり返るぞ!」と思ってワクワクしていたんです。お昼の放送で「ガーッ!」と曲が実際に流れて、クラスに戻って同級生に「どうだった?」と聞いたら「何が?」と返されて、「今凄い曲がかかったじゃん」って(笑)。自分としては革命的な行為だったんですけど誰も聞いていなかった。何も変わらなかったんです。

    後々になってわかったんですけど、ミュージシャンの小室哲也さんが同じ中学校の一学年上にいて放送部だったんですが、、当時T-REXがかかった事を覚えていて、聞いていた人が居たんだって思いました(笑)。

    手塚: そういったエピソードが何年も経って『20世紀少年』という作品に形作られていくんですね。

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    “漫画をポップにしていくための量産”

    手塚: 浦沢さんは手塚治虫記念館に来られたのは初めてという事ですが訪れてみて如何ですか?

    浦沢: 素晴らしいですね。常設展示室の火の鳥をイメージしたカプセルのディスプレイ等良いですね。中に入りたいくらいです(笑)。

    手塚: 浦沢さんが1960年生まれで、私が61年生まれなので同年代で手塚治虫の子供世代という事になりますね。手塚治虫は長く作家活動を続けてましたので読者がいつの世代に作品を読んだかによって印象が変わるんです。

    浦沢: 僕は『鉄腕アトム』は5歳くらいの時に読んでるんですよ。子供なのに「こん何せつない話は初めて読んだ」と思っていたんです(笑)。なんであの時にそういう風に感じたのか今でも不思議なんですけど。『鉄腕アトム』の最終回はアニメで観ました。

    手塚: 『鉄腕アトム』のテレビアニメは1963年から66年迄の放送なので、子供なりにかなり理解出来る年齢ですね

    浦沢: 御自宅内に虫プロダクションのスタジオがあって『鉄腕アトム』が生み出されるというのはどういった感覚なんでしょう?

    手塚: そういうものだと思って育って来てしまったので、殊更それが特別だとは思ってい無かったですね。テレビで人気があったり、父親と家族旅行を兼ねた地方の講演会等に行くと大勢のファンの方が集まって下さったりしているのを観て、父親はそういう立場の人なんだという理解はしていましたが、だからと言って毎週『鉄腕アトム』を見ようとはしなかったです。

    浦沢: 違う番組を観てお母様に怒られたと伺いましたが?

    手塚: 手塚治虫の漫画やアニメは何時でも触れられるという感覚があって決して珍しいものでは無かったんです。

    浦沢: うちの子供も僕の漫画は全然読まないですね(笑) 怖いから嫌だと言われます。

    手塚: 僕らが物心付く頃から手塚治虫はそれまでと少し違った方向の作品を発表し始めるんですね

    浦沢: 漫画もアニメも百花繚乱で色々な作家さんが台頭して来ました。

    手塚: 沢山作品がある中で手塚作品を選んでもらわないといけない。当時も作品数としては誰にも負けないくらい創作していたと思いますが必ずしも全てがヒットするわけではない。

    浦沢: 少年漫画、少女漫画、青年漫画と全部のジャンルを描かれていますよね。

    手塚: 新しい雑誌が創刊されると掲載されるのでほぼすべての雑誌に作品が掲載されていたと思います。

    浦沢: 僕は週刊誌と隔週誌の同時連載を20年間くらいやったんですけど、シャレにならなくらい本当にきついです(笑)。それを手塚先生は週刊誌2本とか、そこに隔週誌2本とか、月刊誌4本とかのペースで描かれますよね。無茶をすれば何とかなるというレベルではないですね。

    手塚: 手塚治虫の代表作というと『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『ブッダ』『三つ目がとおる』『ユニコ』等がありますが、それを一度に連載していたんです。その他に大人向けのものもいくつか描いてますね。

    浦沢: とある編集者に聞いたんですが手塚先生は「読者が待ってる」という言葉が口癖で、ある時原稿の締め切りがタイムリミットを過ぎていて、編集者が「配送トラックが間に合いません」というと、「トラックは僕が手配しますから」と仰られたというエピソードを伺いました。

    手塚: 平気でそういう事を言いますね。ある時は空港の税関で漫画を描いていて「後もう少しで終わるから飛行機を待たせておいて下さい」と言って実際に飛行機を止めた事もあるんですが、その時の賠償金は結構な負担だったらしいです。漫画を描くには紙とペンだけあれば出来るので安上がりで良いと思っていたら、結構お金がかかるんです(笑)。

    漫画はセリフのふきだし中に文字が入るので写植を打つのですが、それはすぐには出来ないので絵よりも先に編集者に受け渡ししなければならない。通常だと原稿に鉛筆でセリフを描いて渡すのですが、その時間もないので印刷所に編集者が控えていて口頭でそれを伝えるんです。ピノコのセリフとか。傍から観てると可笑しいですよ。しかもそれを手元では別の漫画を描きながらやるんです。

    浦沢: 僕も口頭でセリフを伝える事はありますが、別の漫画を描きながらというのは凄いです。

    手塚: 何誌も掛け持ちしていると原稿待ちの編集者が何人も待機しているんで、一つの作品を集中して描くのではなく、それぞれの原稿を一枚ずつ並べて同時に描くんです。

    浦沢: トランプ描きですね。完成して見るとそれぞれの作品として独立しているわけですね。

    漫画というのはアートという側面がありますが、ポップであるという要素もあります。作品がポップに転化するには”量”が必要になるんです。例えばビートルズなんかもアルバムを年に三枚出したりしています。量産というのがポピュラー文化には必要なんですよね。”構想10年”といった作品になると少し文化として重くなってしまうんです。手塚先生の時代に漫画を本当の大衆文化にしていくためには量産でもどうなっているの?というくらいの分量が必要だったんですよね。

    1959年に週刊少年漫画雑誌である「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」が創刊されるんですね。誰もが週刊のペースで漫画を描くのは無理だと思っていたのですが、編集部はとりあえずお試しでやってみて無理だったら月一のペースに戻そうという事でやっていたのですが、案の定雑誌が売れたのでそのまま55年間現在まで週刊ペースの創作が続いているんです。

    本来は漫画を一週間に一本描くというのは不可能なんです。さらにそこへ1970年代後半から80年にかけて大友克洋が出て来て漫画の絵のクオリティがドンッと変わっちゃったんですね。そのクオリティがスタンダードになってしまって、皆がそのクオリティを追求し出してしまったら絶対に週刊誌掲載は無理なんです。それ以降、作家の休載が増えてしまった。”今週号は作者取材により御休みです”とか80年代以降異様に増えるんです(笑)。

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    “中央に鎮座している存在”

    手塚: 浦沢さんにとって手塚漫画というのはどんな印象だったんでしょうか?

    浦沢: 僕は最初から中央に鎮座しているといったかんじに捉えているんですが、それは手塚先生にとっては相当迷惑な話だと思うんですよ。

    若手の石ノ森章太郎先生とかちばてつや先生とか梶原一騎先生とか次から次へと中央を目指して出てきますから大変だろうなと子供の頃から思っていました(笑)。

    その頃、時代をリードしていた作家が後進に半歩譲り出しているといったイメージもあったんですが、長年観ているうちに何度も時代に食い下がってくる瞬間を目撃しているんです。そんな中で中学生の時に『火の鳥』を全巻読んだんですが、読み終わった後に家の縁側でボ―ッとしてしまって「凄い物語を描く人がいるなぁ」と思いながら自宅の鬱蒼として庭を眺めていて気がついたら日が暮れていたんです。

    それまで沢山の作品が台頭して来ている漫画界の中でレースをしているように思えた手塚先生が『火の鳥』を読んだあの日以来、違うんだ、ぶっちぎってたんだと言う事に気がついたんです。

    手塚: 中学生の時に『火の鳥』を読んで感銘を受けられていたとは早いですね。

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    浦沢さん持参の蔵書『COM』

    浦沢: これが当時の『COM』と『ライオンブックス』なんですが

    手塚: 1973年ですね。手塚治虫は当初映画的な手法、カット割りやロングショットがあったりアップが合ったりといったカメラワークを漫画に取り入れて注目された部分があると思いますが実は平面のグラフィカルな表現も多いんです。

    浦沢: 漫画の可能性を広げようとしているんですね。

    手塚: 初期は映画的手法から始まった部分もありましたが、後期はむしろ漫画的である事がテーマになっていた様な気がします。

    浦沢: 手塚先生がおっしゃっていたんですが「自分達の世代が漫画の可能性を広げてきたので、今の若い世代の漫画家には自分達が作ってきた定石を壊す様な、もっと吃驚する様な表現をして欲しい」と。例えば巻物で描いたりとか(笑)。それは難しいと思うんですが、でもそういう発想で可能性を探そうよという事は僕らに向けて発してくれていましたね。

    手塚: 今は漫画も量産時代になって、過渡期になって来ていますね。行きすぎた量産という気がします。

    浦沢: 商業主義という事も相当進んだので、読者を掴むという意図で読者に気に入られる事をするという部分が優先されすぎてしまっている部分がありますね。

    手塚: 色々な漫画が出て来ていますが、漫画ならではの表現というのはこれからも探っていかないといけないんだろうなと思います。